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見開いた目,口髭,耳などに見られる写実的な表現は,パキスタン・スワート地方ブトカラ遺跡出土の片岩製仏像と共通しており,西方からの影響が想定される。西域における最初期金銅仏像の一つで,各所に分厚い鍍金が残っている。首の底部は塞がっており,頭部を別鋳の体部にはめ込むという特殊な技法で作られたことがわかる。また頭頂部の四角い穴から見て,肉髻内部を舎利容器として用いた可能性がある。別の小振りの金銅仏頭1点とともに第一次大谷探検隊が将来した。