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鄭燮(ていしょう)は地方官を務めた後、郷里の揚州(ようしゅう)で売芸生活を送りました。書では六分半書(ろくぶはんしょ)と称される隷書の筆意が強い行楷書が異彩を放ち、揚州八怪(ようしゅうはっかい)の一人に数えられます。72歳時の本幅は行楷書を基本に、篆隷や草書の筆法が盛り込まれ、各書体が渾然となった怪作です。