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羽黒山出羽神社の御手洗池から出土したもので,羽黒鏡と呼ばれている。この池からは平安から江戸時代まで約600面が発見されているが,その殆どが平安後期の作である。いずれも鏡胎が薄く,菊・松・山吹・橘・水草や鶴・雀・鷺・千鳥・など日本の自然風景に見られる鳥,植物がやわらかな調子で表現されている。平安時代における鏡の好尚が集約されたといっても過言ではない。