乱舞し絡[から]まる葡萄。画家の内面を映すかのように、筆さばきは強く激しい。水戸藩士の杏所は、藩主から夫人の養母への作画を求められ、自分は職業画家ではないと拒否、豪飲して描いた。左下に「沈酔[ちんすい]」(酔いつぶれ)の語がみえる。武士の覚悟が伝わる名作だ。
- 文化財指定
- 重要文化財
- 員数
- 1幅
- 作者
- 立原杏所筆(たちはらきょうしょひつ)
- 時代・世紀
- 江戸時代・天保6年(1835)
- 制作地
- 出土地
- 品質形状
- 絹本淡彩
- 法量
- 89.7×40.1
- 銘文等
- 寄贈者
- 機関管理番号
- A-12101
- 分類
- 絵画
- 種別
- 絵画 > 日本 > 近世絵画