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東京国立博物館×資生堂パーラー 銀座生まれ 見返り美人のチーズケーキ

歴史が奏でる夢のハーモニー

今から140年前の明治5年(1872)は、資生堂と東京国立博物館が共に産声を上げた記念すべき年です。東京・銀座では資生堂薬局が日本で初めての調剤薬局として開店し、東京・湯島では文部省博物局による博覧会が開催されました。日本中の珍しいものを集めた博覧会、なかでも名古屋城天守閣の金のシャチホコが大きな話題となり、博覧会には3月10日から4月末までの会期中、総計15万人もの人が訪れたそうです。

資生堂の創業者福原有信は、明治33年(1900)に開催されたパリ万博を見学しアメリカ経由で帰国。その経験をもとにして、アメリカのドラッグストア形式を模し、銀座の資生堂薬局内にソーダファウンテンをつくりました。資生堂創業からちょうど30年後、明治35年(1902)のことでした。日本初のソーダ水や当時はまだ珍しかったアイスクリームを販売してたちまち名物になったということです。

資生堂パーラーと、東京国立博物館が140周年を記念して発売するチーズケーキは、歴史がシンクロする二つの老舗の「ほんもの」へのこだわりを感じさせる味わいです。パッケージにはトーハクの名品「見返り美人図」(菱川師宣筆 江戸時代・17世紀)をデザインしました。しっとりした口あたり、深くコクのある味わい。銀座に生まれ、銀座で育ったチーズケーキと浮世絵の美人画のコラボはティータイムをいっそう華やかなものにします。

季節のチーズケーキとプレーン 選べる2つのフレーバー

今回販売されるのは、季節のチーズケーキ(個数限定 2012年春はさくら、夏はレモン)とプレーンの2種類です。

商品名 資生堂パーラー チーズケーキSS 東京国立博物館オリジナルパッケージ入り
内容量 3個
原材料
(プレーン)
チーズ、小麦粉、砂糖、バター、サワークリーム、鶏卵、水あめ、
レモン果汁、食塩(原材料の一部にゼラチンを含む) (上写真はプレーン)
製造・販売 資生堂パーラー
販売場所 東京国立博物館内ミュージアムショップ
定価 945円

 

パッケージで振り返る美人とは?

江戸時代元禄期に活躍した絵師、菱川師宣による肉筆浮世絵「見返り美人図」。切手のデザインになったことから、多くの人に知られている作品で、トーハクを代表する名品のひとつです。
創立140周年を記念して作成したロゴの140の「0」の中にも、見返り美人のシルエットが用いられています。
元禄は新しい街づくり、新しいファッションで活気にあふれた時代です。その風俗を描く「見返り美人図」は、おしゃれの街、銀座をリードしてきた資生堂パーラーとトーハクのコラボ商品を飾るにふさわしいものといえるでしょう。
 

見返り美人図
菱川師宣筆 江戸時代・17世紀
(2012年9月4日(火)~2012年9月30日(日)展示予定)
緋色の衣裳をまとった美人が歩みの途中でふと後ろを振りかえった一瞬を描いた作品です。
「吉弥結び(きっちゃむすび)」という流行の帯結びに菊と桜の丸紋を配した鮮やかな衣装。流行のファッションが映えるように後姿を描いているのでしょう。
また、膝を曲げ、体を反らせて振り向く女性の腰の丸みが見る人に強い印象を残します。
縫箔師(ぬいはくし)であった師宣の描く艶やかな衣装の女性像は「師宣の美女こそ江戸女」と称賛され人気を博しました。