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文化財を守る―保存と修理―

文化財を守り、伝えるために

本館

わたしたちの使命は、東京国立博物館が所蔵するおよそ11万件の文化財の保存と公開です。保存と公開の両立を図るためには、包括的な保存が必要となります。それは、長期的な見通しの下で予防と修理を的確に実践することです。

わたしたちは、これまでの経験と最新の研究成果を用いた臨床保存の実践を通じて、文化財に生じた劣化・損傷の診断と修理、保存環境の把握と改善など、診 断・予防・修理に日々取り組みながら、包括的保存の実現を目指しています。

 

全体の流れ

時と共に傷んでいく文化財
文化財の健康診断
予防
修理
東京国立博物館保存の歩み
時と共に傷んでいく文化財 → 文化財の健康診断 →  予防 →  修理 →  東京国立博物館保存の歩み

 

時と共に傷んでいく文化財

文化財が時と共に傷んでいくことは避けられません。傷みの原因には以下のようなものがあげられます。
傷んだ文化財は、つくられた当初の姿に二度と戻せません。傷みが進むのを遅らせるには、文化財にとって最も良い保存環境を整える必要があります。
災害
災害
関東大震災(1923年)でこわれた花瓶。
腐食
腐食
サビが膨(ふく)らんでこわれた刀剣の鍔(つば)。高湿度の古墳内で、鉄が酸化しサビが発生。
光

自然光の入る窓側に展示され、色あせした鎧(よろい)の袖(そで)。紫外線を大量に含む自然光は、色あせの大きな原因となる。
有害生物
有害生物
染織品についているイガのさなぎ。文化財の出し入れによって虫が侵入してしまうことがある。
取り扱い
取り扱い
肩の部分が裂けたアイヌの着物。袖の部分で折りたたんでいたために、折り目の繊維が傷んでしまった。