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中国の鏡

  • 『「黄初四年」対置式神獣鏡 三国時代(魏)・黄初4年(223)』の画像

    「黄初四年」対置式神獣鏡 三国時代(魏)・黄初4年(223)

    東洋館 第4室
    2007年3月6日(火) ~ 2007年6月3日(日)

      銅、錫、鉛の合金である青銅は、本来は金色ないし銀色を呈し、磨くとものの姿をよく映します。このためガラス製の鏡が普及する以前は、世界各地で青銅製の鏡が使用されました。青銅鏡では、姿を映す面、すなわち鏡の正面は平滑で、鏡の背面には装飾を施すことが一般的です。

      中国で青銅鏡が作られ始めたのは青銅器時代の初期に遡りますが、ひろく普及したのは戦国時代(前5~前3世紀)です。古代中国の鏡の背面の図像は、幸福をもたらすめでたい図柄が基本となっています。また漢時代(前3~後3世紀)以降になると、めでたい言葉が銘文として表わされることが多くなります。

      今回は、東京国立博物館が収蔵する古代中国の青銅鏡のなかから代表的なものを選んで展示し、あわせて図案と銘文の解説を試みます。古代中国の鏡の図像や銘文には、まだ充分に解明されていない点が少なくありませんが、ご参考までに一案を示すものです。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
羽状文地山字文鏡 戦国時代・前4~前3世紀
「黄初四年」対置式神獣鏡 三国時代(魏)・黄初4年(223)