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日本のお金-富本銭から大判・小判まで-

  • 『天正長大判 安土桃山時代・文禄4年頃~慶長5年(1595?~1600) 大川功氏寄贈(左)富本銭 飛鳥時代・7世紀 宮内省内蔵寮寄贈(右)』の画像

    天正長大判 安土桃山時代・文禄4年頃~慶長5年(1595?~1600) 大川功氏寄贈(左)
    富本銭 飛鳥時代・7世紀 宮内省内蔵寮寄贈(右)

    本館 14室
    2005年7月5日(火) ~ 2005年9月25日(日)

     日本でいちばん古い貨幣といえば、誰もが小学校の社会の授業でならった和同開珎(わどうかいちん)を思い描くのではないでしょうか。しかし近年では「富」「本」の2字が入る富本銭(ふほんせん)が、和同開珎より古い貨幣として脚光を浴びています。富本銭は飛鳥時代の7世紀後半につくられたと考えられています。その後約250年の間に12種類の銅貨(皇朝十二銭)が発行されましたが、平安時代・10世紀末には皇朝銭の鋳造は停止されました。日本で再び貨幣がつくられるようになるのは、各地で金銀貨がつくられるようになる室町時代末になってからです。今回は富本銭から、安土桃山・江戸時代の大判・小判まで、日本の貨幣の歴史を当館収蔵品でたどります。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
天正長大判 安土桃山時代・文禄4年頃~慶長5年(1595?~1600) 大川功氏寄贈
天正菱大判 安土桃山時代・天正16年(1588) 大川功氏寄贈
慶長小判 安土桃山~江戸時代・慶長6年頃~元禄8年(1601?~95) 大川功氏寄贈
富本銭 飛鳥時代・7世紀 宮内省内蔵寮寄贈
重要文化財 開基勝宝 奈良市伏見町出土 奈良時代・8世紀
皇朝十二銭 奈良~平安時代・8~10世紀 町田久成氏寄贈