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歴史の記録 虫譜づくりの舞台裏―栗本丹洲著『千虫譜』とその展開

  • 『丹洲虫譜 上栗本丹洲著写 明治8年(1875)』の画像

    丹洲虫譜 上
    栗本丹洲著写 明治8年(1875)

    本館 15室
    2023年6月20日(火) ~ 2023年8月20日(日)

    博物図譜は、動植物を絵と文で説明した書物のことをいいます。江戸時代後期、大名、絵師、そして医師たちは、身分や地域をこえて動植物を研究する同好会を開き、多くの博物図譜をつくりました。
    本特集では、博物図譜のなかから、幕府奥医師の栗本丹洲(1756~1834)が著した『千虫譜』(文化8年〈1811〉序)に注目します。虫譜は虫の図譜のことで、『千虫譜』は日本で最初の虫譜といわれています。原本は現存していませんが、東京国立博物館には同書の原図と思われる作品や写本、『千虫譜』を参考にしてつくられた虫譜を所蔵しています。
    丹洲の著した『千虫譜』には、ユニークでかわいらしい絵に添えて、その虫をいつ、誰から、何をきっかけに入手したかなどの記録が書き込まれています。本特集では、絵を楽しみながら、虫譜づくりの舞台裏をのぞいてみましょう。
    生き物のエネルギーが満ちあふれる夏に、当館のコレクションのひとつである博物図譜に親しんでいただけますと幸いです。

    担当研究員の一言

    江戸時代の虫博士、栗本丹洲をご存知でしょうか。この特集展示では、丹洲が著した虫の図譜『千虫譜』を中心に、東京国立博物館に所蔵されているさまざまな虫譜を紹介します。夏の思い出にぜひお越しください。/長倉絵梨子

主な出品作品

(注)所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。

千虫譜 第二巻 栗本丹洲著写 江戸~明治時代・19世紀 徳川宗敬氏寄贈

千虫譜 第三巻 栗本丹洲著写 江戸~明治時代・19世紀 徳川宗敬氏寄贈

虫譜図説 巻一 飯室昌栩著写  江戸時代・安政3年(1856)

丹洲虫譜 上 栗本丹洲著写  明治8年(1875)

パンフレット

歴史の記録 虫譜づくりの舞台裏―栗本丹洲著『千虫譜』とその展開 パンフレットの表紙画像

歴史の記録 虫譜づくりの舞台裏―栗本丹洲著『千虫譜』とその展開

会期中、本館インフォメーションにて配布しています。
(注)なくなり次第、配布は終了します。
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