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アイヌの狩猟と漁撈

  • 『飾矢筒 北海道アイヌ 19世紀 徳川頼貞氏寄贈』の画像

    飾矢筒 北海道アイヌ 19世紀 徳川頼貞氏寄贈

    本館 15室
    2009年3月31日(火) ~ 2009年6月28日(日)

     アイヌの人びとは、北海道島や周辺の島じまの厳しい自然のなかで暮らしていました。自然を神とあがめ、自然 と共生し、狩猟・漁撈・山菜採取あるいは農耕を生業とした暮らしを営んでいました。狩猟の対象はヒグマ・エゾシカ・ウサギ・キツネ・タヌキ・オジロ ワシ・オオワシなどで、弓矢や槍などを用いました。矢の先にはそれぞれの家独特の矢毒を塗っていました。ワシ類の羽根は交易品として利用されました。漁撈 にはマレクとよばれる突き鉤(かぎ)や簗(やな)、落とし籠(かご)を用い、サケやマスなどを獲っていました。海での漁は舟を操り、離頭銛(りとうもり) を使って、大型魚や海獣類を獲るものでした。

      今回の特集陳列では、さまざまな種類の狩猟・漁撈具や、生活のなかで着用した衣服、木製の器など、生活に密着した資料をもとに、アイヌの人びとの狩猟と漁撈の様子を紹介いたします。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
アットゥシ 北海道アイヌ 19世紀 (2009年5月17日(日)まで展示)
漁具模型 北海道アイヌ 19世紀 博覧会事務局引継
銛(キテ) 北海道アイヌ 19世紀 博覧会事務局引継
銛(マレク) 北海道アイヌ 19世紀 博覧会事務局引継
矢筒・矢 北海道アイヌ 19世紀 北海道管理局寄贈
船模型 ウイルタ 19世紀 北海道管理局寄贈
■関連事業

列品解説「アイヌの狩猟と漁撈」
本館15室:2009年4月21日(火) 14:00 受付終了
講師:保存修復室主任研究員 日高慎