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親と子のギャラリー ツノのある動物

  • 『谷の覇者 原本=エドウィン・ヘンリー・ランドシーア筆 19世紀 グラスゴー博物館寄贈』の画像

    谷の覇者 原本=エドウィン・ヘンリー・ランドシーア筆 19世紀 グラスゴー博物館寄贈

    平成館 企画展示室
    2019年4月16日(火) ~ 2019年5月26日(日)

    東京都恩賜上野動物園、国立科学博物館、そして東京国立博物館の三館園による連携事業「上野の山で動物めぐり」は今回で13回目を迎えます。当館では、家族で楽しめるように、特集「親と子のギャラリー」のひとつとして、テーマとなる動物にちなんだ作品を紹介してきました。今回のテーマは、「ツノのある動物」です。

    第1部「ツノを見比べよう!」では、ツノのある動物をモチーフとした作品を見比べながら、昔のヒトたちがどのような思いでツノのある動物を捉え、表現してきたのかをご覧いただきます。
    第2部「ツノが〇〇に大変身!」では、ツノをもたないヒトが、ツノに神聖さや畏怖の念を抱いてつくりあげた、ツノのある動物にまつわる作品をご紹介します。ヒトは、シカを神さまの使いとしたり、麒麟など実在しない霊獣の多くをツノのある姿で想像したりしました。空想上のツノのある動物は、どれもユニークな姿で文化的な背景をもっています。

    ツノのある動物と昔のヒトたちの足あとを、展示の中に探してみませんか。

     

    担当研究員の一言

    館蔵品から選りすぐりの「ツノのある動物」たちが展示室に大集合します。ヒトとツノの多様なかかわりをぜひご覧ください。/丸山猶計

 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
蓮華葡萄彫犀角杯 中国 清時代・18世紀 広田松繁氏寄贈
風神雷神図(模本) 鶴沢守保模写 明治時代・19世紀

 

みどころ

第1部 ツノを見比べよう!

ツノのある動物は、昔からヒトにとって身近な存在でした。日本ではシカとウシ、世界に目を向けるとヤギやヒツジなどがその代表です。自然のなかに暮らす野生の動物はヒトの狩りの獲物ものとなり、一部の動物は家畜としてヒトに飼われました。
第1部は、シカやウシなど、ツノのある動物をモチーフにした作品をそろえました。それぞれのツノの形や大きさを見比べながら、昔のヒトたちがツノのある動物をどのように感じ、表現したかご覧ください。

 

羊磚
伝中国河南省滎陽県付近出土 前漢~後漢時代・前1~後2世紀

動物の頭から堅く突き出たツノは、草食動物のなかで足に蹄があるグループの一部に見られる特徴で、その多くは骨が変化したものです。上や前に向かって伸びていたり、後ろに大きく曲がっていたり、ねじれていたりと、動物によってツノの形や大きさはさまざまです。

 

 

第2部 ツノが〇〇に大変身!

ヒトは、ツノのある動物に出会い、その生態を観察するなかで、ツノにヒトがもっていない特別な力を感じとりました。やがて、動物のツノを加工したものを身につけることで、ツノがもつ特別な力を自分たちを守る力へと変えました。また、ツノのある動物を空想動物や神さまのような存在ととらえました。第2部では、動物のツノを加工した道具や、神聖視された動物、空想動物を表現した作品をそろえました。ヒトの文化のなかで、ツノがどのような姿に「変身」していったのかをご覧ください。

 

鹿角製垂飾
青森県つがる市木造亀ヶ岡出土 縄文時代(晩期)・前1000~前400年

ヒトは、動物の骨やツノを材料に、暮らしに必要な道具を自分たちの手で作っていました。とくにツノには、特別な力が宿っているとされました。

 

パンフレット

親と子のギャラリー ツノのある動物
会期中、平成館インフォメーションにて配布しています。
※なくなり次第、配布は終了します。

PDFPDF, 2.3MB)

 

関連事業

2019年5月12日(日)   9:00~12:30   受付終了

 「親と子のギャラリー ツノのある動物」は「日本博」参画プロジェクトです。