平成館 考古展示室
2013年7月9日(火) ~ 2013年10月27日(日)
縄文時代の人びとが最も多く作った道具の一つが煮炊きに使われた土器です。縄文時代の儀礼の道具といえば人を象(かたど)った土偶や動物を模した動物形土製品がよく知られていますが、その一方で人物や動物などで装飾された土器もあります。
このような装飾をもつ土器は縄文時代早期には作られ始めたようで、中期には中部や関東地方で、後期から晩期にかけては東北地方で数多く製作されるようになり、続く弥生時代でも作られます。
この特集陳列では土器と、人や動物の装飾とのかかわりについて紹介し、土器に施された文様や装飾から器に込められた当時の人びとの思いに迫ります。なお、近年縄文時代中期の豊富な資料が報告されている、山梨県北杜(ほくと)市教育委員会ご所蔵の土器をあわせて展示します。