平成館 特別展示室
2012年7月18日(水) ~ 2012年9月9日(日)
昭和から平成にかけて書壇に一時代を画した書家・青山杉雨(あおやまさんう、1912-1993)は、平成24年(2012)がその生誕100年に当たります。杉雨は西川寧(にしかわやすし)に師事して実作と古典研究に没頭し、作家として頂点をきわめました。「一作一面貌(いっさくいちめんぼう)」と評される多様な表情を持った作品は、国際的にも高い評価を受けています。また教育者として多くの門人を育てるかたわら、著述や講演などを通して中国書法の普及・啓蒙に尽力し、現代の書の世界に大きな影響を与え続けています。平成4年(1992)には文化勲章を受章しました。
本展覧会は、杉雨が生前熱心に収集した中国の書画や文房四宝のコレクションと、杉雨自身の主要作品を一堂に公開し、わが国を代表する書家の業績を回顧しようとするものです。