平成館 考古展示室
2011年8月2日(火) ~ 2011年10月30日(日)
人類は色々な道具を作り、使いこなすことで生活をより豊かで便利なものとしてきました。その礎(いしずえ)となった道具の一つが石器です。旧石器から縄文、続く弥生時代にも石器は使い続けられ、その一つひとつには様々な物語が刻み込まれています。
本特集陳列では、石器を通して私たちの祖先の暮らしやその想いを皆様にお伝えします。まず、石器の材料として選ばれた各地の代表的な石材に触れ、次に狩猟や採集などの生業(なりわい)を支えた石器、生命や自然へ対する祈りなど精神世界との仲立ちをした石器を取り上げます。最後に石器を作る巧みな技に注目してその神髄(しんずい)に迫ります。 さらに長野県諏訪湖底曽根遺跡の石器から、湖底に眠る狩人の世界を復元するとともに、石器研究に邁進した人々の物語もご紹介します。