本館 16室
2011年6月7日(火) ~ 2011年7月18日(月・祝)
写真術は、1839年フランス人ダゲールによって発明されました。その技術は、それから十数年後には日本に渡来し、日本人と日本の社会のさまざまな姿が画像に収められるようになりました。折りしも、幕府が滅びて長年続いた江戸時代が終わり、新政府の主導により近代国家をめざした明治時代が始まった時代にあたります。他の科学技術と同様、日本人の中にも写真術を学ぶ人々が現れ、変わりゆく日本のありさまを記録し始めました。
撮影の対象となったのは、失われつつあった江戸時代の面影を残す城郭、寺社、町並み、村落などと、近代化の所産である官庁の建物、工場、道路、橋梁(きょうりょう)、灯台などの施設でした。博物館も新しい時代を象徴する建物として、多くの写真が残されています。
この展示では、重要文化財「旧江戸城写真帖」「壬申検査写真」をはじめとする明治前期の写真コレクションの中から、横山松三郎や内田九一など、この時代を代表する写真師たちの作品によって、江戸から明治への急速な時代のうつりかわりを示します。