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柳瀬荘へようこそ

柳瀬荘(黄林閣)外観

柳瀬荘は埼玉県所沢市にある、松永安左エ門氏(耳庵)の旧別荘です。昭和23年(1948)3月、当館に寄贈され、その後諸施設の補修や整備が図られつつ現在に至っています。
敷地面積は17,235平方メートル。江戸時代・天保期の民家の特色をよく示すものとして重要文化財に指定されている「黄林閣(おうりんかく)」、書院造りの「斜月亭(しゃげつてい)」と茶室の「久木庵(きゅうぼくあん)」などが残されています。当館の庭園にある茶室春草廬(しゅんそうろ)も、もとはこの柳瀬荘にあったものです。
毎週木曜日、外観のみ無料で公開しています。

 

松永安左エ門(まつながやすざえもん)氏について

松永安左エ門(1875~1971)氏は、電力事業に生涯を捧げ「電力の鬼」とも称された実業家です。文化や芸術にも造詣が深く、60歳になったのを機に茶道に専念し、「六十にして耳順(みみしたが)う」という論語の言葉から『耳庵(じあん)』の雅号を持ちました。美術工芸品の収集家としても知られ、昭和23年、多くの作品が柳瀬荘とともに当館に寄贈されました。

 

黄林閣(おうりんかく)

柳瀬荘(黄林閣)外観

天保15年(1844)、現在の東京都東久留米市柳窪の地に大庄屋の住居として建てられ、昭和5年(1930)に松永氏が譲り受けて移築されました。江戸時代・天保期の民家の特色をよく示すものとして重要文化財に指定されています。

 

斜月亭(しゃげつてい)

斜月亭外観

昭和13年(1938)から翌14年にかけて建築されたもので、数奇屋書院造、8畳の上の間、6畳の次の間、緑座敷の表5畳で構成されています。東大寺や当麻寺などの古材をもって造られたと伝えられ、松永氏の個性あふれる建築となっています。

 

久木庵(きゅうぼくあん)

久木庵外観

江戸初期の建物で越後の武士、土岐二三(ときじさん)の茶室だったものを解体し、その材料で昭和13年(1938)から翌14年にかけて建て替えられたものです。2畳台目の茶室と4畳ほどの水屋で構成されています。

 

かまどの火焚きについて

8月を除く毎月第2木曜日の10時から12時まで、かまどの火焚きを行っています。
詳しい情報は所沢市ホームページをご覧ください。

所沢市ホームページ

1089ブログ「 柳瀬荘のかまどの火焚き」を読む

 
かまどの火焚きの様子

 

360度カメラで見る柳瀬荘

360度カメラで見る柳瀬荘 イメージ画像

360度カメラで撮影した柳瀬荘の外観・内観の様子をご覧になれます。

柳瀬荘の外観・内観を見る

 

概要

公開日 毎週木曜日
(注)ただし、年末年始(12月23日~1月15日)は除く
公開時間 4月~9月は10時00分~16時00分
10月~3月は10時00分~15時00分
住所 埼玉県所沢市大字坂之下437
交通 東武東上線志木駅から跡見女子大行きバスで15分、「中野」下車徒歩5分/西武新宿線所沢駅から志木駅南口行きバスで25分、「西側」下車で徒歩3分
お問合せ 04-2944-2009(管理人:針生(はりゅう))
または、東京国立博物館経理課契約担 03-3822-1111 (代表)
(注)土・日曜日及び祝休日、年末年始を除く 9時30分~17時00分

 

柳瀬荘(黄林閣)周辺地図