書画の展開―安土桃山～江戸
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尾長鳥図（部分） 狩野探幽筆 江戸時代・寛文10年(1670)
本館 8室
2022年5月10日（火） ～ 2022年6月26日（日）安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆（信尹・光悦・昭乗）が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代でした。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。
今回、絵画は各流派における山水花鳥画を展示し、近世絵画における多彩な表現をお楽しみいただくとともに、繁栄する京の都や近郊の農村に住む人々の暮らしぶりを描いた住吉具慶の代表作「洛中洛外図巻」を展示します。書跡は、絵画展示と同様に山水を題材とした作品を中心に紹介します。また、小堀遠州をはじめとする江戸時代の茶人の書もあわせて展示します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 山水図屏風 | 6曲1双 | 狩野興以筆 | 江戸時代・17世紀 | A-754 | |||
| 玄鶴芦雁図 | 2幅 | 狩野山雪筆 | 江戸時代・17世紀 | A-1046 | |||
| おすすめ | 尾長鳥図 | 1幅 | 狩野探幽筆 | 江戸時代・寛文10年(1670) | A-252 | ||
| 花鳥図 | 2幅 | 英一蝶筆 | 江戸時代・18世紀 | A-1070 | |||
| 鯉滝登図 | 1幅 | 揖取魚彦筆 | 江戸時代・18世紀 | 小倉コレクション保存会寄贈 A-11927 | |||
| 四季花鳥図屏風 | 1隻 | 岡本秋暉筆 | 江戸時代・19世紀 | A-1247-1 | |||
| 青梅図 | 1幅 | 松村景文筆 | 江戸時代・19世紀 | 内藤堯宝氏寄贈 A-11708 | |||
| 洛中洛外図巻 | 1巻 | 住吉具慶筆 | 江戸時代・17世紀 | A-69 | |||
| 瀟湘八景詩歌巻 | 1巻 | 道晃法親王筆 | 江戸時代・17世紀 | 個人蔵 | |||
| 徐の渡記 | 1巻 | 橘守部筆 | 江戸時代・天保13年(1842) | B-1338 | |||
| 書状巻 | 1巻 | 椿椿山筆 | 江戸時代・19世紀 | B-2516 | |||
| 詩書屏風「詠園中花卉十断句」十篇 | 6曲1隻 | 頼山陽筆 | 江戸時代・18～19世紀 | 個人蔵 | |||
| おすすめ | 一行書「十暑岷山葛」 | 1幅 | 伊達政宗筆 | 江戸時代・17世紀 | 杉山東一氏寄贈 B-3173 | ||
| 一行書「沙泉帯草堂」 | 1幅 | 石川丈山筆 | 江戸時代・17世紀 | B-2955 | |||
| 三大字「西江水」 | 1幅 | 玉舟宗璠筆 | 江戸時代・17世紀 | B-2887 | |||
| 詠筥嶺山長歌 | 1幅 | 賀茂真淵筆 | 江戸時代・18世紀 | B-1241 | |||
| 唐詩七言絶句 | 1幅 | 池大雅筆 | 江戸時代・18世紀 | 植松嘉代子氏寄贈 B-2996 | |||
| 草書七言絶句「不尽山詩」 | 1幅 | 中山愛親筆 | 江戸時代・19世紀 | 馬嶌瑞園氏寄贈 B-1077 | |||
| 書状 | 1幅 | 小堀遠州筆 | 江戸時代・17世紀 | 豊島幸氏寄贈 B-3176 | |||
| 書状 | 1幅 | 片桐石州筆 | 江戸時代・17世紀 | B-1337 | |||
| 一行書「直指人心 見性成仏」 | 1幅 | 松平不昧筆 | 江戸時代・18～19世紀 | 松平直亮氏寄贈 B-1261 |