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住吉具慶(1631-1705)は如慶の長男。徳川幕府の奥絵師となり,土佐派の流れを汲む住吉派の江戸での隆盛を導いた。この画巻は,前半に春夏の市中を,後半に秋冬の郊外の風景を細密な筆致で描いたもの。奈良・興福院やアイルランド・チェスタービーティー図書館などに所蔵される「都鄙図巻」と同趣の作品で,年中行事と四季の自然を巧みに表現している。