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国宝 伝藤原光能像

国宝 伝藤原光能像

本館 2室  2016年10月18日(火) ~ 2016年11月13日(日)

  
国宝 伝藤原光能像(部分) 鎌倉時代・13世紀 京都・神護寺蔵

伝源頼朝(みなもとのよりとも)像、伝平重盛(たいらのしげもり)像とともに京都・神護寺(じんごじ)に伝わった肖像画です。冠を被り、笏(しゃく)を持ち、刀を佩(は)く公家装束の人物が畳に坐しています。像主の着す束帯(そくたい)は、平安時代末頃から流行した、糊をきかせて直線的な衣の線を強調する強装束(こわしょうぞく)で表わされています。画面の随所に彩色にグラデーションをつける暈(くま)をほどこし、顔の部分には発色効果を高める裏彩色(うらざいしき)を用いるなど、主に仏画で使用される技法が随所に確認されます。あわせて、継ぎ目の無い大幅の一枚絹にほぼ等身大で描かれた、俗人の肖像画としては他に類例を見ない画像です。このことからも、本図は何らかの儀礼で用いるために描かれた、礼拝画的な機能を具(そな)えた画像であることがうかがわれます。
本図の像主に関しては、江戸時代には桜町成範(さくらまちしげのり)とされ、明治時代以降は今日呼び慣わされている藤原光能(ふじわらのみつよし)とされてきました。像主が特定の人物の名と結び付き伝来したことは、歴史的に大きな意味を持っています。近年、本図の像主が室町幕府二代将軍・足利義詮(あしかがよしあきら)とする説が提出され、大きな論争を呼びました。また最近の研究では、本図に用いられた画絹(えぎぬ)が、南北朝期成立のいくつかの仏画と同様の組成を示すとの報告もなされています。
いずれにせよ、端正な面持ちで、見る者を拒絶するかのような、神々しさをも感じさせるこの破格の画像が、日本肖像画史上、最高傑作の一つであることは疑いの余地がありません。

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指定 名称 員数 作者・出土・伝来 時代・年代世紀 所蔵者・寄贈者・列品番号 備考
_MD_RECOMMEND 国宝 伝藤原光能像 1幅 鎌倉時代・13世紀 京都・神護寺蔵
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