宮廷の美術―平安～室町
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重要文化財 天狗草紙絵巻(東寺・醍醐寺巻) (部分) 鎌倉時代・13世紀
本館 3室
2012年4月24日（火） ～ 2012年6月3日（日）平安から室町時代の美術にはそもそも宮廷貴族が強く関与し、その好尚を反映したものが多く、日本美術史に果たした貴族の役割はきわめて大きいものでした。宮廷貴族の手によってつちかわれたやまと絵や書の作品は、宮廷貴族の調度品として用いられ、鑑賞された工芸品は後代まで強い影響力をもち、日本美術の重要な位置を占めています。ここでは、平安から室町までの宮廷に源を発する美術の世界を紹介します。絵画は「天狗草紙（東寺・醍醐寺巻）」、およびその模本（興福寺巻）を展示し、特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」（3/20～6/10）で公開中の「平治物語絵巻（三条殿夜討巻）」、および2室（国宝室）の「平治物語絵巻（六波羅行幸巻）」（4/17～5/27）、3室（仏教の美術）の「北野天神縁起絵巻」甲巻・乙巻とあわせ、鎌倉時代絵巻の優品を一堂にご覧いただけます。書跡は、物語の書写を紹介します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| おすすめ | 重文 | 天狗草紙絵巻（東寺・醍醐寺巻） | 1巻 | 鎌倉時代・13世紀 | A-31-1 | ｢日本美術の流れ｣掲載作品 | |
| 天狗草紙絵巻（興福寺巻）模本 | 1巻 | 狩野養信模 | 江戸時代・文化14年(1817) | A-1733-1 | |||
| 伊勢物語切 | 1幅 | 伝藤原為家筆 | 鎌倉時代・13世紀 | 筒井邦子氏寄贈 B-3228 | |||
| 伊勢物語切 | 1幅 | 伝藤原為家筆 | 鎌倉時代・13世紀 | B-13-2 | |||
| 姫路切本狭衣物語歌合断簡 | 1幅 | 伝藤原為家筆 | 鎌倉時代・13世紀 | B-2474 | |||
| おすすめ | 源氏物語抄 | 1巻 | 三条西実隆筆 | 室町時代・大永8年（1528） | 個人蔵 | ｢日本美術の流れ｣掲載作品 | |
| 水辺芦双鷺鏡 | 1面 | 平安時代・12世紀 | E-15414 | ||||
| 州浜松藤双鳥鏡 | 1面 | 鎌倉時代・13世紀 | E-13812-9 | ||||
| 群蝶双雀鏡 | 1面 | 南北朝時代・14世紀 | 鹿児島・枚聞神社蔵 |