灌頂幡
1階 第1室
2020年4月7日(火) ~
2020年11月29日(日)
明治11年(1878)に奈良・法隆寺から皇室に献納され、戦後国に移管された宝物300件あまりを収蔵・展示しています。これらの文化財は、正倉院宝物と双璧をなす古代美術のコレクションとして高い評価を受けていますが、正倉院宝物が8世紀の作品が中心であるのに対して、それよりも一時代古い7世紀の宝物が数多く含まれていることが大きな特色です。
1階 第1室
2020年4月7日(火) ~ 2020年11月29日(日)
法隆寺献納宝物を代表する名品である灌頂幡と金銅小幡、及び制作当初の姿を示した模造の灌頂幡も併せて展示します。
1階 第2室
2020年4月7日(火) ~ 2020年11月29日(日)
法隆寺献納宝物のうち、6~8世紀までの金銅仏を展示します。併せて同時期の光背、押出仏も展示します。
1階 第3室
2020年4月7日(火) ~ 2020年11月29日(日)
法隆寺献納宝物のうち、飛鳥時代から奈良時代の伎楽面を中心にした展示です。
作品保護のため、金曜日および土曜日に限って公開します。
2階 第4室
2020年6月24日(水) ~ 2020年8月10日(月・祝)
木・漆工品には、仏具、調度品、楽器、文房具、計量器、武器・武具等のさまざまな分野の作品が含まれ、その制作時期は飛鳥時代から江戸時代にまでおよんでいます。これらのうち法隆寺の高僧行信僧都が奉納したことが知られる竹厨子や、表面に貼られた沈香の薄板の木目が美しい木画経箱は、奈良時代の優品として有名です。また墨書銘から唐時代・開元12年(724)に中国の四川省でつくられたことが知られる七弦琴は、制作時期と制作地があきらかなことで貴重であるし、さらに近年、その交易に古代ペルシア人の関与が判明した香木も重要です。こうした作品を通して、わが国の美術工芸のみならず広く東アジアの文化交流の実際を垣間みることができます。今回は正倉院宝物以外に類例の少ない奈良時代の弓矢や胡籙など、武器・武具を展示します。
2階 第5室
2020年6月24日(水) ~ 2020年11月29日(日)
金工品は,仏具(仏教関係の用具)が中心をなしており、用途の上から供養具、僧具、密教法具、梵音等に分けられます。これらの制作時期は飛鳥から奈良時代を中心に江戸時代にまでおよび、中国や朝鮮半島で制作されたり、その強い影響を受けてわが国で制作されたものも少なくありません。なかでも器形や装飾意匠に古代ペルシアと唐時代の中国の色濃い交流が認められる竜首水瓶をはじめ、わが国最古の柄香炉である鵲尾形柄香炉、天平8年(736)に光明皇后が法隆寺に奉納したことが知られる2面の海磯鏡、聖徳太子が法華義疏を執筆する際に用いたとの伝承を有する墨台・水滴・匙等は、法隆寺献納宝物の金工品を代表する名品です。
2階 第6室
2020年6月24日(水) ~ 2020年7月12日(日)
染織は、正倉院宝物より古い飛鳥から奈良時代前期の作品が多いことで有名で、仏事の荘厳具である幡をはじめ、僧衣の糞掃衣や袈裟、敷物の褥などがあります。とりわけ幡は、大型の広東綾大幡、在銘幡など多岐にわたり、その他には、用途のわからない残欠も数多くあります。織物では錦をはじめ、綴織、経絣の広東裂、綾、羅、平絹などがみられ、染め物では「三纈」と呼ばれる纐纈、﨟纈、夾纈などが遺っています。さらに、刺繍や組紐、氈など種類は非常に多く存在します。
今回は、聖武天皇の遺品と伝えられる玉帯残欠を中心に、組紐や綾・平絹・氈といったさまざまな技法の染織品を展示します。