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夕顔棚の軒端(のきば)の下で、夕涼みをする三人の家族。みな無言で月を眺めている。父のそばに坐る子の表情は穏やかで、その子を思う親の心が強く感じられる。守景は、狩野探幽(かのうたんゆう)門下四天王の一人で、本作には、卓抜した画技の高さがいかんなく発揮されている。(2005/08/02)