1幅
紙本墨画
吉山明兆筆 健中清勇賛(きっさんみんちょうひつ けんちゅうせいゆうさん)
縦62.0 横28.6
室町時代
15世紀
A11146
総合文化展での展示予定は未定です
明兆筆と伝えられる水墨画の白衣観音図中では代表格。賛者の健中清勇は建仁寺の住職(第百二十一世)をつとめた。右下に押捺される「破艸アイ印」の印文を,明兆が自身を師の大道(一以)に捨てられた破れ草鞋になぞらえたとする説が流布しているが,それは近世の俗説で,本来は「踏破草鞋」すなわち沢山の草鞋をすり減らすほど多くの師匠のところへ見参して修行を重ねた意で,現代ならさしずめ「一生懸命」といったところではないだろうか。