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ハンズオン体験コーナー「銅鐸を鳴らしてみよう」

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    表慶館 体験の間
    2007年4月17日(火) ~ 2007年9月30日(日)

    弥生時代に作られた銅鐸。これはいったい、何なのでしょう?たしかに銅鐸は、はじめは鳴らされていました。では、どんな音がしたと思いますか?どうやって音を鳴らしたのでしょうか?音を鳴らし続けた銅鐸には、変化が起きる? そう、鳴らされた銅鐸の内面は磨り減っているのです。ここ「体験の間」にある銅鐸を鳴らして、古代の音を再現してみましょう。また金色に輝く銅鐸本来の色にも注目してみてください。そこから気がつくこと、感じることがたくさんあります。平成館考古展示室で銅鐸を見たときにも思い出してみてください。

関連展示

平成館考古展示室 「弥生時代の金属器」
本館(日本ギャラリー) 1室 「日本美術のあけぼの ―縄文・弥生・古墳」
銅鐸ってなに?

銅鐸は弥生時代に作られた青銅器です。
銅鐸はなにに使われたものなのでしょうか?
銅鐸をよく見てみよう!

これは弥生時代の銅鐸の作られた当時の様子を復元してつくった模型です
 
 
 

全体の形は?
お寺にある釣鐘のようです。
色は?
金色に輝いて見えます。
下からのぞくと?
おや? 棒がぶら下がっています。
これはまさしくカネですね。
銅鐸を鳴らしてみよう!

銅鐸をそっと揺らしてみてください。
どんな音がするでしょう?
銅鐸について考えてみよう!

ほんものの弥生時代の銅鐸はさびて青く見えますが、作られたころは金属そのものの色だったはずです。古代の人々は、きらきらと輝くカネを見て、どんなことを感じたのでしょうか? 中には高さが1メートル以上もある大きな銅鐸も見つかっています。

どんな人が銅鐸をつくったのでしょうか。

中に吊した棒が鳴らす音は、古代の人にどんな思いを抱かせたことでしょう。

銅鐸は、これまで近畿地方を中心に文献資料を含めると600個ほどみつかっていて、その大多数は山の斜面などに掘った穴に埋められた状態で発見されます。なぜ埋めたのか? なにかお祭りのためと考えられていますが、残念ながら文字に記した記録などがないため、よくわかっていません。
平成館や本館にほんものの銅鐸を見に行こう!

平成館考古展示室「弥生時代の金属器」や、本館(日本ギャラリー) 1室 「日本美術のあけぼの ―縄文・弥生・古墳」 にはほんものの銅鐸が展示されています。
 
 
 
国宝 銅鐸
伝香川県出土 高42.7cm 弥生時代(中期)

この銅鐸の表面には、人物や動物の絵が表されています。どんなものが描かれているのか、じっくりと見てみましょう。


銅鐸豆知識
銅鐸が実際に鳴らされていたのは、弥生時代の中ごろまでではないか、という説があります。古い銅鐸には、カネの内部に、鳴らすための棒がぶつかったりこすれたりした痕が確認されていますが、あとになってつくられた銅鐸には、そういった痕は発見されていないからです。
後期の銅鐸は、サイズがどんどん大きくなり、魚のひれのようなものや吊り下げる部分には飾耳と呼ばれる大きな飾りをつけたものが出てきます。これは「聞く銅鐸」から、「見る銅鐸」に変わったからではないか、と考えられています。
重文 銅鐸
滋賀県野洲町大岩山出土 高134.7cm 弥生時代(後期)


ほんとに吊り下げたのか、疑問に感じるほど大きな飾りですね。

平成館考古展示室「弥生時代の金属器」で展示中です。