本館 14室
2026年3月24日(火) ~ 2026年4月5日(日)
16世紀以降、近世の日本でキリスト教を信仰したキリシタンにまつわる遺品には、さまざまな来歴のものがあります。当館では、長崎奉行所の宗門蔵で保管されていた関連資料を収蔵していますが、これはキリスト教禁教期(17~19世紀)に浦上を中心とする長崎各地の信徒から押収された品々や、江戸幕府の禁制政策に使用された踏絵等からなり、キリシタン信仰史を知るうえで欠かせないことから、一括して「長崎奉行所キリシタン関係資料」として重要文化財に指定されています。なかでも、中国・徳化窯で焼成された白磁製の観音菩薩像は、当時「ハンタマルヤ(聖母マリア)」として信仰を集めたとみられ、いわゆる「マリア観音」として知られます。キリシタン関係遺品には、白磁製のみならず、銅造、木造、石造等、多様な材質の観音菩薩像や、さらには道教像まで含まれており、本特集ではこれら信仰の対象とみられる彫像について、源流にあたる観音菩薩像をまじえてご紹介します。加えて、信徒が携帯したお守りである守裂の保管環境も改善を進めており、あわせてキリシタン関係遺品に対する当館の取組みとしてご覧いただければ幸いです。
