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おひなさまと日本の人形

  • 『天児江戸時代・19世紀』の画像

    天児
    江戸時代・19世紀

    本館 14室
    2026年2月10日(火) ~ 2026年3月22日(日)

    3月3日は桃の節句。雛飾りの華やかさに心が和む、おひなさまの季節です。罪や穢れを人形に託して水に流した古代の風習や、平安貴族の子どもたちが季節を問わず小さな人形で遊んだ「ひいな遊び」などから、ひな祭りへ発展したと考えられています。江戸時代に入る頃には、3月3日に女の子のためにおひなさまを飾る風習が定着し、やがて華やかな衣裳や調度品にあふれた雛飾りが広まりました。
    形代として災厄を幼児から払うためにつくられた、おひなさまのルーツとも呼べる天児や這子に加え、江戸の豪商のひとつである三谷家に伝来した紫宸殿と牙首雛を展示いたします。紫宸殿は、実際の建築上の木組が反映されたもので、江戸末期より流行した雛御殿の優品です。また、牙首雛は頭部や手足を象牙で制作したもので、精緻を極めた小さなおひなさまです。そのほか朝廷や公家で愛好され、その名がつけられたとされる御所人形、奈良・春日大社の祭礼時の飾りに由来すると考えられる奈良人形、個性豊かな地方雛を展示します。
    日本では多様な人形文化が発達し、高度な技術をもつ職人たちの手によってすぐれた人形が多く制作されました。かわいらしいものを尊ぶ、日本の美意識を感じていただければ幸いです。

主な出品作品

(注)所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。

紫檀象牙細工蒔絵雛道具 紫檀製重箪笥  江戸時代・嘉永3年(1850)頃  三谷てい氏寄贈

御所人形  江戸時代・19世紀

天児  江戸時代・19世紀

紫宸殿(雛用御殿)  江戸時代・嘉永3年(1850)頃  三谷てい氏寄贈

牙首雛  江戸時代・嘉永3年(1850)頃  三谷てい氏寄贈

琉球雛  第二尚氏時代~明治時代・19世紀  西澤昂一氏寄贈