東洋館 8室
2025年9月23日(火・祝) ~ 2025年11月16日(日)
日韓国交正常化60周年を記念し、朝鮮王朝時代の16~19世紀にかけての絵画・書跡の優品を、「朝鮮時代の絵画」「朝鮮文人の書」「江戸時代の日韓書画交流」「舎廊房(サランバン)―朝鮮文人の書斎」の4章にわけて紹介します。
「朝鮮時代の絵画」では、中国の各時代の山水様式を独自に消化して多彩な発展をとげた山水図、朝鮮文人たちの集まりを記録した風俗図、中国古典に根差した故事図、緻密な描写の光る猫や蝶、金銀泥を駆使した蘭竹など朝鮮半島ならではの花卉鳥獣図、そして当時のさまざまな階層の人びとの信仰のありかたを伝える仏画を紹介します。
「朝鮮文人の書」では、朝鮮王朝時代の両班(ヤンバン)という知識階層の文化人をはじめとする、書の名手たちの作品を、影響や交流のあった中国文人の作例とともにご覧いただきます。朝鮮王朝の文化は近代以前の日本でも人気がありました。
「江戸時代の日韓書画交流」では、朝鮮半島と日本の間を往来した外交使節団に関係する書画や歴史資料により、当時の交流の様相を探ります。また、書画作品の主な鑑賞の場であった朝鮮文人の書斎、舎廊房(サランバン)の雰囲気を伝える家具・文房具もあわせて展示します。
朝鮮半島の洗練された文化の香りをおたのしみいただければ幸いです。