本館 特別2室
2025年4月22日(火) ~ 2025年6月1日(日)
東京国立博物館は、恩賜上野動物園と国立科学博物館とともに、毎年動物にちなんだ共通のテーマで「上野の山でどうぶつめぐり」という連携企画に取り組んできました。その一環として、当館では、家族で楽しむ特集展示「親と子のギャラリー」を開催し、テーマにあわせた動物作品をご紹介しています。今年のテーマは、子どもから大人まで人気の「ゾウ」です。
ゾウは陸上動物最大の哺乳類です。長い鼻や大きな耳、皺だらけの顔と、その奥にみえるつぶらな瞳。こうした体の特徴だけでなく、力強い歩き方、長い鼻の器用な動き、しっぽの振り方など、大きな体からうみだされるゾウならではの多様な動作も含めて、私たち人間の心をとらえてきました。
この展示では、当館所蔵のゾウ作品をご紹介します。古くから私たち人間は、ゾウとどのように向き合い、美術工芸品にあらわしてきたのでしょうか。また、連携企画として、上野動物園と国立科学博物館からも動物標本をお借りしました。あわせてご覧いただき、この機会にゾウについてよりいっそう理解を深めていただければ幸いです。