東洋館 8室
2020年9月24日(木) ~ 2020年11月15日(日)
今年の秋も、中国絵画と書跡の名品展として「中国書画精華」を開催します。
悠久の歴史をもつ中国では、各時代に、人徳と学識に優れた士大夫(したいふ)が綺羅星のごとく現れました。彼らの手による書跡や絵画は、その人となりを慕う後世の人々によって大切に伝えられてきました。また、宋・元時代の宮廷文化の中で生み出された、卓越した技芸を伝える書画、禅宗文化の中で生み出された、崇高な精神を示す書画も、明・清時代の規範となり、新たな創作活動の源となっていきました。
こうした中国書画の名品は、東アジア世界全体の古典となっています。特に、宋元の書画は、活発な日中交流を背景に日本にも多く伝来し、古くから日本の権力者・文化人に大変愛されて、現在に至るまで大切に鑑賞されてきました。
本展では、日本伝来の中国書画の、古典たるゆえん、その魅力を紹介します。