錦 赤地双鳥双獣文様(部分)
中国内蒙古墳墓出土 遼時代・10~11世紀
東洋館 5室
2026年7月14日(火) ~ 2026年9月6日(日)
今回の展示では、遼時代(916~1125)の染織を紹介します。
916年、契丹族の一部族である耶(や)律(りつ)阿保機(あぼき)(872~926)がモンゴル高原の北方系遊牧民族を統合し、契丹(きったん)を建国しました。その後、徐々に中国の華北地域へと勢力を拡大し、947年には国号を「遼(りょう)」と称しました。領土を広げるにつれ、多くの漢民族が遼に流入することで、養蚕(ようさん)や絹織物の生産も活発になりました。
遼代の染織の多くは、発掘によってみつかっています。1970~1990年代に、中国東北部の墳(ふん)墓(ぼ)の発掘や出土品の整理が進みました。遼時代の遺跡からも、多くの絹織物が発見されています。それらの作品からは、遼時代の人びとがどのような衣装をまとい、どんなモチーフを好んでいたかをうかがい知ることができます。また、長らく日本の10~11世紀の染織作品は、中国大陸からの影響を断ち、独自の発展を遂げたと考えられていました。しかし、それらに見られる染織技法や文様が、遼の染織品にも通じることから、日本の染織品は、10世紀以降も中国大陸の影響をうけていたことが推測されています。
この展示では、各作品にみられる染織技法や文様の特徴をはじめ、同時代の日本の染織作品への接点をご紹介します。土の中から見つかったにも関わらず、絹の柔らかな風合いを残している点にも、ぜひご注目下さい。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 錦 金茶地花鳥七宝繋文様 | 1枚 | 中国内蒙古墳墓出土 | 遼時代・10~11世紀 | TI-595-2 | |||
| 錦 金茶地花葉摩竭文様 | 1枚 | 中国内蒙古墳墓出土 | 遼時代・10~11世紀 | TI-595-8 | |||
| おすすめ | 錦 赤地双鳥双獣文様 | 1枚 | 中国内蒙古墳墓出土 | 遼時代・10~11世紀 | TI-595-1 | ||
| 錦 赤紫地花入菱格子文様 | 1枚 | 中国内蒙古墳墓出土 | 遼時代・10~11世紀 | TI-595-6 | |||
| 錦 淡茶地唐花向鳥文様 | 4片 | 中国 | 遼時代・10世紀 | 田島房枝氏寄贈 TI-592 | |||
| おすすめ | 袍裂 金茶地双鷺雲文様錦 | 1枚 | 中国 | 遼時代・10世紀 | TI-595-3 | ||
| 茶羅地綬帯花文様刺繡 | 1枚 | 中国内蒙古墳墓出土 | 遼時代・10~11世紀 | TI-595-5 | |||
| おすすめ | 緙絲 茶地雁雲文様 | 1枚 | 中国 | 遼時代・10世紀 | 田島房枝氏寄贈 TI-593 | ||
| 淡茶地牡丹鳳凰文様縫取織 | 1枚 | 中国 | 遼時代・10世紀 | 田島房枝氏寄贈 TI-594-1 |