寛永の三筆とその書流
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長恨歌 松花堂昭乗筆 江戸時代・17世紀
本館 特別2室
2007年10月10日（水） ～ 2007年11月18日（日）近衛信尹・本阿弥光悦・松花堂昭乗の書は、日本書道史における近世の嚆矢と位置づけられ、後世「寛永の三筆」と呼ばれます。 型の習得と秘事口伝を重視した中世の流儀書道を母胎とする彼らの書は、その源流となる平安以来の古筆・古典籍に学んでその書法を根本から革新し、同時に、桃山時代特有の活気ある空気に大胆に洗練され、時代の好みに叶うものとなりました。記録と表現という観点から日本の書を概観するとき、中世では色濃い記録的な性格を、近世では表現性への顕著な志向が一つの特質として理解されます。つまり、中世から近世へと脱皮した書の姿を、端的に「寛永の三筆」に看てとることができるのです。この特集陳列では三名それぞれに展開した書風だけでなく、それぞれの書流の追随者の作品あわせて展示し、継承の様相についてもわかりやすくご覧いただきます。／担当研究員：丸山猶計(日本書跡)
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| おすすめ | 和歌屏風 | 6曲1双 | 近衛信尹筆 | 江戸時代・17世紀 | B-2767 | 1隻ずつ展示(前期～10/28、後期10/30～) | |
| 三十六歌仙帖 | 1帖 | 近衛信尹筆 | 江戸時代・17世紀 | B-1333 | 10/30頁替 | ||
| 三十六歌仙帖 | 1帖 | 松花堂昭乗筆 | 江戸時代・17世紀 | B-1341 | 10/30頁替 | ||
| おすすめ | 長恨歌 | 1巻 | 松花堂昭乗筆 | 江戸時代・慶長19年(1614) | B-2812 | ||
| おすすめ | 和歌巻 | 1巻 | 本阿弥光悦筆 | 江戸時代・17世紀 | B-2925 | ||
| 六々武将賛 | 1巻 | 藤田心海筆 | 江戸時代・17世紀 | B-975 | |||
| 和国筆道三秘略抄 | 1冊 | 藤田心海著 | 江戸時代・寛文4年(1664) | 徳川宗敬氏寄贈 QB-5819 | |||
| 墨宝 | 2帖 | 江戸時代・文化10年(1813) | 徳川宗敬氏寄贈 QB-4952 | ||||
| 和歌巻 | 1巻 | 尾形宗謙筆 | 江戸時代・寛文4年(1664) | B-2952 | |||
| 短冊（紙背) | 1紙 | 江戸時代・17世紀 | 内藤堯宝氏寄贈 B-2829 | ||||
| 隆達節断簡 | 1幅 | 角倉素庵筆 | 江戸時代・慶長10年(1605) | B-1309 | |||
| 書状 | 1幅 | 本阿弥光甫筆 | 江戸時代・17世紀 | B-2953 | |||
| 和歌懐紙 | 1幅 | 烏丸光広筆 | 江戸時代・17世紀 | 個人蔵 | |||
| 詠草 | 1幅 | 烏丸光広筆 | 江戸時代・17世紀 | B-2891 | |||
| 書状 | 1幅 | 和久是安筆 | 江戸時代・17世紀 | 後藤ゆき氏寄贈 B-3257 | |||
| 書状 | 1幅 | 近衛信尋筆 | 江戸時代・17世紀 | B-2768 | |||
| 短冊 | 1幅 | 鷹司教平筆 | 江戸時代・17世紀 | 内藤堯宝氏寄贈 B-2829 | |||
| 百人一首・俊成三十六人歌合 | 1帖 | 角倉素庵筆 | 江戸時代・17世紀 | B-3059 | 10/30頁替 |