蕨手刀
北海道恵庭市 柏木東遺跡(茂漁第11号墳)出土
擦文時代・8世紀
平成館 考古展示室
2022年6月14日(火) ~ 2022年12月11日(日)
柄の先端を蕨状にした鉄刀を蕨手刀と呼びます。北海道では擦文時代、東北地方から九州地方では飛鳥・奈良時代に相当する、7~8世紀、とりわけ北海道や東北地方の古墳や古墓の副葬品としての出土が目立ちます。蕨手刀が、律令国家の中心地である畿内とは異なる文化を持ち、北海道や東北地方に居住した蝦夷の人々の騎馬用武器としても使われたからでしょう。西日本でもまれに蕨手刀が出土しますが、律令国家との戦争に降伏し、俘囚となり強制移住させられた蝦夷の持ち物だったとする説があります。
指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
おすすめ | 蕨手刀 | 1本 | 北海道恵庭市 柏木東遺跡(茂漁第11号墳)出土 | 擦文時代・8世紀 | J-34274 | ||
おすすめ | 蕨手刀 | 1本 | 徳島県吉野川市鴨島町敷地字西ノ宮出土 | 古墳(飛鳥)~奈良時代・7~8世紀 | J-601 | ||
蕨手刀 | 1本 | 長野県東御市祢津出土 | 古墳(飛鳥)~奈良時代・7~8世紀 | 柳橋萬之助氏寄贈 J-602 | |||
蕨手刀 | 1本 | 伝長野県小県郡長和町大門出土 | 古墳(飛鳥)~奈良時代・7~8世紀 | J-36977 | |||
模造 蕨手刀 | 1本 | 遠藤諄二 原品:出土地不詳 | 昭和時代・20世紀、原品:古墳(飛鳥)~奈良時代・7~8世紀 | J-23213 |