墨跡―流れ圜悟を中心に―
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国宝 法語(流れ圜悟) 圜悟克勤筆 北宋時代・宣和6年(1124) 松平直亮氏寄贈
東洋館 第8室
2007年10月30日（火） ～ 2007年12月27日（木）墨跡とは、筆で書かれた書跡一般を指しますが、狭義には、宋元時代の禅宗僧侶の書跡と、鎌倉時代から江戸時代にかけての禅宗僧侶の書跡を指します。とりわけわが国におけるわび茶の世界においては、茶室の床飾りには墨跡を第一に位置づけ、書としての巧拙を超えて、著者の人間性をも含めて鑑賞されてきました。最古の墨跡として珍重される圜悟克勤の法語は、15世紀に薩摩坊の津に流れ着いたとの伝承から、流れ圜悟の別称で知られ、多くの資料が付属しています。この特集陳列では、流れ圜悟およびその付属品をすべて展示しその伝来を概観するとともに、大慧宗杲、無準師範、虚堂智愚らの墨跡をあわせて展示します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| おすすめ | 国宝 | 法語(流れ圜悟) | 1幅 | 圜悟克勤筆 | 北宋時代・宣和6年(1124) | 松平直亮氏寄贈 TB-1171 | |
| 木筒 | 1本 | 明時代・15世紀 | 松平直亮氏寄贈 TB-1171 | 流れ圜悟附属1 | |||
| 点字 | 3巻 | 古嶽宗亘・雲英宗偉筆 | 室町～江戸時代・15～17世紀 | 松平直亮氏寄贈 TB-1171 | 流れ圜悟附属7 | ||
| 跋 | 1幅 | 春屋宗園筆 | 室町～江戸時代・16～17世紀 | 松平直亮氏寄贈 TB-1171 | 流れ圜悟附属4 | ||
| 譲状 | 1幅 | 春屋宗園・玉甫紹琮・萬江宗程・月岑宗印・玉室宗珀筆 | 室町～江戸時代・16～17世紀 | 松平直亮氏寄贈 TB-1171 | 流れ圜悟附属8 | ||
| 譲状 | 1幅 | 宗健 他筆 | 江戸時代・文化元年(1804) | 松平直亮氏寄贈 TB-1171 | 流れ圜悟附属9 | ||
| 跋 | 1幅 | 東巌浄日筆 | 元時代・至大元年(1308) | 松平直亮氏寄贈 TB-1171 | 流れ圜悟附属2 | ||
| 跋 | 1幅 | 東り師しょう・金峨行珍筆 | 元時代・至大2年(1309)･延祐2年(1315) | 松平直亮氏寄贈 TB-1171 | 流れ圜悟附属3 | ||
| 尺牘 | 1幅 | 伊達政宗筆 | 安土桃山～江戸時代・16～17世紀 | 松平直亮氏寄贈 TB-1171 | 流れ圜悟附属5 | ||
| おすすめ | 国宝 | 無相居士あて尺牘 | 1幅 | 大慧宗杲筆 | 南宋時代・12世紀 | 松平直亮氏寄贈 TB-1173 | |
| 重文 | 法属禅士あて尺牘 | 1幅 | 大慧宗杲筆 | 南宋時代・12世紀 | 松平直亮氏寄贈 TB-1172 | ||
| おすすめ | 国宝 | 聖一国師あて尺牘（板渡しの墨跡） | 1幅 | 無準師範筆 | 南宋時代・淳祐2年(1242) | 松平直亮氏寄贈 TB-1174 | |
| 重文 | 禅院額字｢釈迦宝殿｣ | 1幅 | 無準師範筆 | 南宋時代・13世紀 | 梅原龍三郎氏寄贈 TB-1446 | ||
| おすすめ | 国宝 | 法語(破れ虚堂) | 1幅 | 虚堂智愚筆 | 南宋時代・13世紀 | 松平直亮氏寄贈 TB-1169 | |
| 重文 | 悟翁禅士あて尺牘 | 1幅 | 虚堂智愚筆 | 南宋時代・13世紀 | 松平直亮氏寄贈 TB-1170 | ||
| 重文 | 登承天万仏閣偈 | 1幅 | 北かん居簡筆 | 南宋時代・紹定2年(1229) | TB-1179 | ||
| 重文 | 警語 | 1幅 | 癡絶道冲筆 | 南宋時代・淳祐7年(1247) | TB-1198 | ||
| おすすめ | 国宝 | 法語 | 1幅 | 了庵清欲筆 | 元時代・至元7年(1341) | 松平直亮氏寄贈 TB-1175 | |
| おすすめ | 国宝 | 与無隠元晦法語 | 1幅 | 馮子振筆 | 元時代・14世紀 | 松平直亮氏寄贈 TB-1176 | |
| 重文 | 保寧寺賦跋 | 1幅 | 馮子振筆 古林清茂跋 | 元時代・泰定4年(1327) | TB-1600 | ||
| 尺牘 | 1巻 | 春屋宗園筆 | 室町～江戸時代・16～17世紀 | 松平直亮氏寄贈 TB-1171 | 流れ圜悟附属6 |