国宝 法華経一品経 勧持品(部分) 鎌倉時代・13世紀 埼玉・慈光寺蔵
本館 2室
2019年11月26日(火) ~ 2019年12月25日(水)
「一品経」は法華経の各章である「品」を一巻ずつ経典に仕立てたもので、通常、法華経二十八品に加えて、開経の無量義経、結経の観普賢経などを含む場合が多く、この経も全部で三十三巻から成ります。金銀の切箔、砂子などを散らした料紙に金銀泥による絵や文字を隠しこんだ芦手などを交えています。 付属している鎌倉時代後期の目録によれば、後鳥羽上皇や皇后宜秋門院、関白藤原兼実など皇族や高位の貴族・僧侶がそれぞれの巻を書写したと記されています。この経は、鎌倉時代前期の繊細優美で技巧的な装飾経典の代表と言えます。
指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
おすすめ | 国宝 | 法華経一品経 勧持品 | 1巻 | 鎌倉時代・13世紀 | 埼玉・慈光寺蔵 |