2024年8月13日（火）の平成館

1階の考古展示室では、考古資料で旧石器時代から江戸時代までの日本の歴史をたどります。縄文時代の土偶や、弥生時代の銅鐸、古墳時代の埴輪など教科書でみたあの作品に出会えます。また、講演会やさまざまな催しのための講堂、およびガイダンスルームがあります。2階は特別展示専用の展示室です。

2025年の展示室の臨時閉室等について

〇2026年2月2日（月）～3月31日（火）まで、平成館考古展示室は展示環境整備のため閉室します。

1階　日本の考古（通史展示）

氷河期の日本列島に暮らした人びと―道具作りのはじまり―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～
2024年9月1日（日）
自然環境の変化と定住生活―土器の出現とその変遷―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～
2024年9月1日（日）
大陸との交流と稲作のはじまり―農耕社会の土器―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～
2024年9月1日（日）
政治的社会の成熟―宝器の創出―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年6月4日（火）～
2024年11月4日（月・休）
ヤマト(倭)王権の成立―宝器の生産―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年6月4日（火）～
2024年11月4日（月・休）
巨大古墳の時代―鉄器生産の増大―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年6月4日（火）～
2024年11月4日（月・休）
地方豪族の台頭―倭風化の進展―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年6月4日（火）～
2024年11月4日（月・休）
終末期の古墳―古代東アジア文化の浸透―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年6月4日（火）～
2024年11月4日（月・休）
律令国家の幕開け

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～
2024年9月16日（月・祝）
祈りのかたち―山岳信仰と末法思想―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～
2024年9月16日（月・祝）
中世のあの世とこの世

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～
2024年9月16日（月・祝）
江戸から掘り出されたモノ

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～
2024年9月16日（月・祝）

槍先形尖頭器　埼玉県鶴ヶ島市高倉出土　旧石器時代(後期)・前18000年　田代伊三郎氏寄贈

氷河期の日本列島に暮らした人びと―道具作りのはじまり―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～ 2024年9月1日（日）

日本列島に人びとが住みついたのは、約4万年前のことです。これ以後、土器が作られるようになる約1万3千年前までを旧石器時代と呼んでいます。この時期はマンモスやナウマンゾウ、オオツノジカなどの大型哺乳類が生息する寒冷な氷河期で、日本列島はまだ大陸と陸続きでした。そして、当時の人びとは石器や骨角器などの道具を使って狩猟や採集を行い、移動しながら暮らしていました。ここでは後期旧石器時代から縄文時代草創期の代表的な石器の変遷をたどり、製作方法の変化もあわせて紹介します。

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注口土器　東京都板橋区小豆沢貝塚出土　縄文時代(後期)・前2000～前1000年　後藤守一氏寄贈

自然環境の変化と定住生活―土器の出現とその変遷―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～ 2024年9月1日（日）

今から約1万3千年前に氷河期が終わると、温暖化が進み海面の上昇によって日本列島が誕生しました。自然環境の変化に合せて、狩りには弓矢が使われるようになり、土器が発明され、人びとは定住するようになりました。その後、約1万年にわたって続く新石器時代の幕開けです。一般的に新石器時代には農耕や牧畜が始まりますが、日本列島ではおもに、採集・漁撈・狩猟による暮らしが続けられていました。この時代の土器は、粘土を器の形にして焼いた素焼きのもので、縄目を使った文様から縄文土器と名づけられ、その名にちなんで、この時代を縄文時代と呼んでいます。ここでは縄文時代に最も多く作られた道具の一つである縄文土器を紹介し、形や文様そして器の組み合わせの変遷をたどります。中期は東京都多喜窪遺跡第1号住居跡の一括資料、後期は関東、晩期は青森県の出土土器を中心に展示します。

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高坏　大阪府柏原市・藤井寺市船橋遺跡出土　弥生時代(中期)・前2～前1世紀　田村淳正氏寄贈

大陸との交流と稲作のはじまり―農耕社会の土器―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～ 2024年9月1日（日）

約2400年前、中国や朝鮮半島から水田稲作とともに青銅器や鉄器などの金属器が伝えられ、九州や四国そして本州に広まり、人びとは灌漑（かんがい）設備のある水田のそばにムラを作って暮らし始めました。農耕を生業とする弥生時代の始まりです。この時代の土器は弥生土器と呼ばれ、縄文土器と同じ素焼きの土器でも、焼き方が覆い焼きへ変わり、色は明るく薄く硬い特徴があります。また、農耕という生業の変化は煮炊き用の甕（かめ）・貯蔵用の壺・盛り付け用の高坏（たかつき）を基本とした用途別の器を生み出しました。ここでは農耕社会の土器である弥生土器を紹介し、縄文時代晩期から弥生時代前期は九州と近畿、中期は九州・関東・東北、後期は九州と関東から出土した土器を中心に展示します。

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庄内型甕
大阪府柏原市・藤井寺市船橋遺跡出土　古墳時代・3世紀　田村淳正氏寄贈

政治的社会の成熟―宝器の創出―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年6月4日（火）～ 2024年11月4日（月・休）

日本列島における政治的社会の成熟は、弥生時代末頃に各地に出現した大規模な墳丘をもつ墳墓と、古墳時代初頭の大規模な前方後円墳の成立から知ることができます。このような転換期の動向を土師器の成立とその地域間交流、および三角縁神獣鏡の成立とその文様の多様性と変遷で展示します。今回は近畿地方の初期の土師器である庄内式土器と、続いて近畿地方に端を発し東西に広く用いられた布留式土器の全体像を紹介します。

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銅鏃
香川県高松市石清尾山猫塚古墳出土　古墳時代・3～4世紀　香川県寄贈

ヤマト(倭)王権の成立―宝器の生産―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年6月4日（火）～ 2024年11月4日（月・休）

古墳時代前期（3世紀後半から4世紀）には東北から九州地方まで大型前方後円墳が築かれ、各地の有力者が結びついたことがうかがえます。ヤマト(倭)王権は政治的・祭祀的権威を表象する宝器や儀器を自ら創り出し、国産の銅鏡や貝輪形の石製品・銅製品などを生産するようになります。これらは各地域の首長に配布されて、埋葬儀礼で用いられ副葬品として納められました。ここでは4世紀を中心とした王権の伸長を、宝器の分布からみてみます。

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画文帯同向式神獣鏡
静岡県掛川市奥ノ原古墳出土　古墳時代・5世紀

巨大古墳の時代―鉄器生産の増大―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年6月4日（火）～ 2024年11月4日（月・休）

古墳時代中期には、畿内地方を中心に埴輪をめぐらした巨大な前方後円墳が築かれます。王権の権威を表象する器物も鉄製武器・武具や各種農工具に変化し、鉄器生産などが飛躍的に増大しました。ここでは、甲冑など各種鉄製品を中心に構成するとともに、滑石で作られた日本列島特有の祭器も展示します。

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五鈴鏡
群馬県利根郡昭和村森下出土　古墳時代・5～6世紀

地方豪族の台頭―倭風化の進展―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年6月4日（火）～ 2024年11月4日（月・休）

古墳時代後期は群集墳が増加し、古墳を築造できる階層が大幅に拡大したことがうかがわれます。そして、馬具や装飾大刀などを中心に、金銅などの金属工芸の発達やデザインの日本列島（倭風）化が展開されました。追葬が可能な横穴式石室も普及し、須恵器を用いた葬送儀礼に転換していきます。展示では横穴式石室から出土した須恵器を一括で展示し、葬送儀礼の実態に迫ります。

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方頭大刀
群馬県藤岡市藤岡字外平出土　古墳(飛鳥)時代・7世紀

終末期の古墳―古代東アジア文化の浸透―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年6月4日（火）～ 2024年11月4日（月・休）

古墳時代終末期は前方後円墳の終焉後、畿内地方に集中する横口式石槨墳を中心に、寺院建築等の影響を受けた特異な終末期古墳が発達します。ここでは大阪府塚廻古墳出土を中心に古代東アジア文化の受容と他界観の急速な変容を示し、Ｘ線CT分析で鉄鏡の詳細な構造や文様が判明した奈良県松山古墳にも光を当てます。あわせて吉備地方に展開した独特な陶棺も展示し、この時期の多様な文化を紹介します。

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重要文化財　伊福吉部徳足比売骨蔵器　鳥取市国府町宮下出土　奈良時代・和銅3年(710)

律令国家の幕開け

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～ 2024年9月16日（月・祝）

仏教との関わりから律令国家の幕開けを概観します。6世紀半ばにわが国に伝来した仏教は律令社会や文化に大きな影響を与えました。そのひとつに、天皇家や有力豪族に広まった火葬の風習があります。ここでは、当館所蔵の火葬墓出土品を通じて葬制の変化を解説します。また、6世紀終わりに伝来した瓦は当初、主に寺院に葺（ふ）かれていましたが、藤原京の造営以降、宮廷や役所にも用いられるようになりました。やがて聖武天皇の国分寺と国分尼寺建立の詔（みことのり）によって、生産は全国に展開しました。ここでは伝来当初の初期寺院出土瓦から各国の国分寺出土瓦まで、その変遷を辿ります。

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重要美術品　押出蔵王権現像　奈良県天川村大峯山頂遺跡出土　平安時代・10～12世紀

祈りのかたち―山岳信仰と末法思想―

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～ 2024年9月16日（月・祝）

奈良時代の終わりから平安時代にかけて、山林で修行する僧によって広められた山岳信仰は、わが国の古代社会において独自の発展を遂げた信仰形態のひとつであり、やがて修験道へと展開していきます。ここでは、山岳信仰の代表的な霊場として著名な、奈良県大峯山頂や栃木県日光男体山の山頂の出土品を展示し、山岳信仰で用いられた品の種類や使われ方などを紹介します。

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宝篋印塔形骨蔵器　新潟県小千谷市千谷出土　鎌倉時代・嘉暦3年(1328)

中世のあの世とこの世

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～ 2024年9月16日（月・祝）

鎌倉時代から室町時代の武家の社会や文化を「この世」と「あの世」という2つのまとまりから概観します。「この世」では出土した輸入陶磁器や国産陶磁器の扱われ方を通じて武家社会の威信財に着目し、「あの世」では骨蔵器に用いられた国内外の陶磁器と武家の供養碑である板碑を展示して、当時の葬制や他界観を紹介します。特に板碑の展示においては、当時を復元するよう展示し、板碑に刻まれた銘文から葬制や造立された社会背景などを解説します。

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鬼瓦　東京都台東区上野公園東京国立博物館構内出土　江戸時代・17～19世紀

江戸から掘り出されたモノ

1階　日本の考古（通史展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～ 2024年9月16日（月・祝）

江戸時代、アジアでも有数の巨大都市に発展した江戸は、将軍の政務や居住の場である江戸城を中心に、大名や旗本、御家人などが居住する武家屋敷のほか、寺社、町屋、宿場町などが区割りされた複合都市だったといえます。本展示では、江戸の藩邸跡（大名屋敷跡）から出土した家紋入りの瓦、江戸城出土とされる鎮壇具と関連資料、さらに上野出土の市井の品々など、江戸から掘り出されたモノを紹介します。また江戸時代の通貨である金貨、銀貨、銅貨（銭）を展示し、江戸時代に流通した貨幣を解説します。

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1階　日本の考古（テーマ展示）

重要文化財　埴輪盛装女子

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年5月28日（火）～
2024年11月10日（日）
縄文時代の祈りの道具・土偶

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～
2024年9月1日（日）
縄文時代の装身具と祈りの道具

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～
2024年9月1日（日）
縄文時代の暮らしの道具

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～
2024年9月1日（日）
弥生時代の暮らしの道具

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～
2024年9月1日（日）
弥生時代の装身具と祭りの道具

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～
2024年9月1日（日）
弥生時代の祭りの道具―銅矛、銅剣、銅戈と銅鐸―

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～
2024年9月1日（日）
続縄文文化―縄文時代後の北海道―

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～
2024年9月1日（日）
須恵器の展開

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～
2024年12月22日（日）
紀年銘鏡と伝世鏡

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～
2024年12月22日（日）
古墳発見の石製模造品

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～
2024年12月22日（日）
古墳時代前期の甲府盆地―甲斐銚子塚古墳の時代―

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～
2024年12月22日（日）
古墳時代の祭祀

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～
2024年12月22日（日）
玉生産の展開

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～
2024年12月22日（日）
古墳文化の地域性

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～
2024年12月22日（日）
子持勾玉の霊力

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～
2024年12月22日（日）
大刀を飾る銀象嵌

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～
2024年12月22日（日）
新沢千塚126号墳―金銀の装身具と渡来文化―

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～
2024年12月22日（日）
銘文大刀と古墳時代の社会

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～
2024年12月22日（日）
江田船山古墳―先進文化の受容―

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～
2024年12月22日（日）
形象埴輪の展開

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年5月28日（火）～
2024年11月10日（日）
埴輪と古墳祭祀

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年5月28日（火）～
2024年11月10日（日）
古代の貨幣　

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～
2024年9月16日（月・祝）
古代の墓誌

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～
2024年9月16日（月・祝）
古代の施釉陶器

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～
2024年9月16日（月・祝）
古代寺院出土の遺宝

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～
2024年9月16日（月・祝）
経塚―56億7000万年のタイムカプセル―

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～
2024年9月16日（月・祝）
古代中世の灯火

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～
2024年9月16日（月・祝）
経塚に埋納された経典－瓦経・滑石経・銅板経－

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～
2024年9月16日（月・祝）
掘り出された江戸の金貨　

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～
2024年9月16日（月・祝）
大名屋敷のうつわ―加賀藩前田家江戸屋敷跡の出土品―

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～
2024年9月16日（月・祝）

重要文化財　埴輪盛装女子
群馬県伊勢崎市豊城町横塚出土　古墳時代・6世紀

重要文化財　埴輪盛装女子

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年5月28日（火）～ 2024年11月10日（日）

日本列島における、独自性の高い古墳文化を象徴する代表的造形として埴輪があります。埴輪のなかでも、女子埴輪の代表的な作品である盛装女子は、華やかに着飾り、全身を表現する女性として著名であり、本作品を考古展示室の導入部で展示します。

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重要文化財　みみずく土偶　埼玉県さいたま市真福寺貝塚出土縄文時代(後期)・前2000～前1000年

縄文時代の祈りの道具・土偶

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～ 2024年9月1日（日）

縄文時代の祈りの道具の代表として土偶があります。土偶の多くは妊娠した女性を表わした例が多く、子孫繁栄や豊饒を祈るために作られたと考えられています。また土偶とともに用いられた祈りの道具として土面や土版に加え、動物や植物などをかたどった土製品があります。このような土製品は縄文時代の人びとの精神世界を解明する手がかりとして重要なものです。

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深鉢形土器（赤色顔料入）　青森県五戸町西ノ沢出土　縄文時代(晩期)・前1000～前400年　江渡熊五郎氏寄贈

縄文時代の装身具と祈りの道具

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～ 2024年9月1日（日）

縄文時代の人びとは、動物の骨や角、粘土や石など素材の特性を活かしてさまざまな装身具を作り身に着けました。これらの装身具は他者との違いを表したり、同じ集団であることを示す役割を果たし、ときに邪悪なものから身を守る役割も担いました。
土偶などとともに縄文時代の代表的な祈りの道具としては石棒（せきぼう）があります。石棒のような石で作られた儀礼の道具には、石刀（せきとう）や石剣（せっけん）に加え、独鈷石（どっこいし）や御物石器（ぎょぶつせつき）などがあります。

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釣針　宮城県東松島市響貝塚出土　縄文時代(後～晩期)・前2000～前400年

縄文時代の暮らしの道具

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～ 2024年9月1日（日）

縄文時代になると食料獲得のために採集・漁撈（ぎょろう）・狩猟が活発に行われ、そのためのさまざまな道具が用いられました。代表的な石器としては、狩猟具である石鏃（せきぞく）、木工具である磨製石斧（ませいせきふ）や土掘り具である打製石斧（だせいせきふ）に加えて、粉食具である石皿（いしざら）や磨石（すりいし）などがあります。また、骨や角で作られた鏃（やじり）・銛頭（もりがしら）・ヤス状刺突具（やすじょうしとつぐ）・釣針などの漁撈具の発達も見られました。

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銅鋤先　福岡市早良区田隈出土　弥生時代(後期)・1～3世紀　中原太三郎氏寄贈

弥生時代の暮らしの道具

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～ 2024年9月1日（日）

弥生時代になると中国や朝鮮半島から稲作とともに、新たな道具作りの技術が伝来します。その代表例が、穂積具である石庖丁、木製農耕具を作るために用いられた太型蛤刃石斧（ふとがたはまぐりばせきふ）・柱状片刃石斧（ちゅうじょうかたばせきふ）・扁平片刃石斧（へんぺいかたばせきふ）などです。のちにこれらの道具の一部は鉄器で作られるようになり、生産活動は向上し、人びとの生活や社会を大きく変化させました。

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ガラス管玉・ガラス小玉　福岡県糸島市前原東(二子塚)出土　弥生時代(後期)・1～3世紀

弥生時代の装身具と祭りの道具

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～ 2024年9月1日（日）

弥生時代になると縄文時代以来の動物の骨や角そして石などで作られた装身具に加えて、青銅製の指輪や釧、ガラス製の勾玉や管玉、小玉や釧などの装身具が登場します。ガラス製の装身具の製作技術は、金属器の鋳造技術が基盤となりました。また青銅製の武器を模した磨製石剣や磨製石戈が新たに作られています。

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国宝　扁平紐式銅鐸
伝香川県出土　弥生時代(中期)・前2～前1世紀
（注）2024年3月25日は展示されません

弥生時代の祭りの道具―銅矛、銅剣、銅戈と銅鐸―

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～ 2024年9月1日（日）

弥生時代になると、まず朝鮮半島から北部九州へ青銅器や鉄器が伝えられ、前期末から中期初頭にはその生産がはじまり、ほどなく瀬戸内をへて近畿地方へも広がりをみせました。弥生時代前期末に北部九州に出現した銅剣・銅矛・銅戈の青銅製の武器は、当初は朝鮮半島から伝来した細形の実用品でしたが、まもなく日本でも作られるようになり国産化が進みます。やがて大型で偏平な祭りのための道具へと変化していきます。銅鐸は、ほとんどが近畿地方で発見されています。その起源は中国の銅鈴や朝鮮半島の小銅鐸にたどることができるといわれていますが、当初から銅鈴や小銅鐸よりも大きく、表面を文様で飾るなど日本独自の特徴をもちます。20センチメートル前後の大きさの「かね」として誕生した銅鐸は、徐々に大型化し、音を奏でることのない極めて装飾的なものへと変化します。これらの祭器は豊作や集落の繁栄を祈るために使われたものと考えられています。

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深鉢形土器　北海道江別市(江別兵村)出土　続縄文時代(後期)・1～3世紀

続縄文文化―縄文時代後の北海道―

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月5日（火）～ 2024年9月1日（日）

寒冷な気候のために水田稲作が定着しなかった北海道では、本州・四国・九州が弥生時代や古墳時代に入ったのちも、漁撈・狩猟・採集を中心とする暮らしが続いていました。これを続縄文時代と呼んでいます。
続縄文時代には両刃や片刃の磨製石斧（ませいせきふ）の他に、海獣（かいじゅう）などの狩猟や解体に用いた石銛（いしもり）や石製ナイフなど多種多様な石器が用いられました。また、続縄文化に特徴的な石器としては魚形石器があり、これは疑似餌として使われたと考えられています。土器は、縄文時代に引き続き豊かな装飾をもつものが作られました。

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子持脚付短頸壺
広島県三原市御年代古墳出土　古墳時代・6世紀

須恵器の展開

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～ 2024年12月22日（日）

古墳時代中期（5世紀）に朝鮮半島から新しい窯業技術が伝えられ、日本列島で須恵器生産が始まりました。技術のみならず、その器形にも朝鮮半島の陶質土器に共通する特徴がみられ、須恵器の生産開始以後も、朝鮮半島との関係がうかがわれる須恵器がみられます。一方、日本列島での生産が各地で展開する中で、日本列島の独自の特徴も現れてきます。ここでは、須恵器の登場から奈良時代までの須恵器を展示し、技術と交流の歴史、造形の多様性を紹介します。

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重要文化財　画文帯同向式神獣鏡
大阪府和泉市和泉黄金塚古墳出土　古墳時代・4世紀〔中国製・景初三年(239)在銘〕

紀年銘鏡と伝世鏡

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～ 2024年12月22日（日）

弥生時代から古墳時代における暦年代研究の出発点となった紀年銘鏡と、古墳時代社会の特質をうかがわせる伝世論の根拠となった中国製古墳出土鏡を比較し、日本考古学における暦年代論の基準資料を展示します。

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重要文化財　石製脚付合子
奈良県河合町佐味田宝塚古墳出土　古墳時代・4～5世紀

古墳発見の石製模造品

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～ 2024年12月22日（日）

古墳時代には、軟らかく加工し易い石を用いて、実用品ではなく副葬するために作られた器物が登場します。この石製模造品は当初碧玉で作られ、のちより軟らかく加工しやすい滑石などが多く用いられるようになりました。ここでは、古墳時代前期・4世紀に古墳文化の中心地である奈良盆地の古墳の中でも多種多量の石製模造品が出土した佐味田宝塚古墳にスポットを当てます。

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石製杵
山梨県甲府市甲斐銚子塚古墳出土　古墳時代・4世紀

古墳時代前期の甲府盆地―甲斐銚子塚古墳の時代―

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～ 2024年12月22日（日）

古墳時代前期の4世紀、山梨県の甲府盆地では、ヤマト王権や朝鮮半島と積極的な交流をもっていたことが知られています。近年の研究成果により、その背景の一つに山梨県産水晶の広域流通があったとされ、水晶を権力基盤とした有力首長の存在が垣間見えてきます。ここでは、甲府盆地の代表的な古墳である、甲斐銚子塚古墳出土品を展示することで、地域における権力醸成について探ります。

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滑石製双孔円板（一部）
茨城県坂東市猪ノ子遺跡出土　古墳時代・5～6世紀　木村喜市氏寄贈

古墳時代の祭祀

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～ 2024年12月22日（日）

古墳時代には仮器化した土器類と、滑石製・土製の祭具を用いた日本列島独自の特徴的な神マツリが発達します。ここでは、茨城県猪ノ子遺跡出土一括品で、関東地方の滑石製模造品・土製玉類や、多様な土器類を用いた典型的な祭祀遺跡のあり方を展示します。

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ガラス小玉
兵庫県姫路市奥山大塚古墳出土　古墳時代・5世紀

玉生産の展開

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～ 2024年12月22日（日）

古墳時代装身具の代表である玉類には硬玉（ヒスイ）をはじめ、碧玉・水晶・瑪瑙・滑石・ガラス製などさまざまな材質で製作されました。その形状も勾玉・管玉・小玉・棗玉など多様です。ここでは4世紀から6世紀にかけての玉類を展示し、古墳時代における玉生産の展開を紹介します。

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蜻蛉玉
香川県多度津町盛土山古墳出土　古墳時代・5～6世紀

古墳文化の地域性

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～ 2024年12月22日（日）

地域における古墳の副葬品には、当時の近畿地方から波及した等質的な側面と各地域ごとの社会や交流関係による個別的な側面が反映されています。この展示では香川県の2つの古墳を取り上げ、当時の古墳文化の枠組みの中で地域における特徴的な事例に注目し紹介します。

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子持勾玉
大阪府堺市カトンボ山古墳出土　古墳時代・5世紀

子持勾玉の霊力

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～ 2024年12月22日（日）

大型の勾玉の表面に、勾玉の小型省略形、すなわち子を作り出したのが子持勾玉です。５世紀中頃に出現した祭具で、増殖に関する呪術的な遺物とされます。ここでは５世紀から６世紀までの子持勾玉の変遷から、古墳時代の祭祀について紹介します。

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銀象嵌鍔
静岡県富士宮市別所１号墳出土　古墳時代・6～7世紀

大刀を飾る銀象嵌

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～ 2024年12月22日（日）

象嵌（ぞうがん）とは、器物本体とは異なる素材を嵌め込むことで、図像や文様、文字を表現する工芸技法の一種です。古墳時代の象嵌としては鉄製刀剣への金銀の象嵌銘文が著名ですが、6世紀以降には刀装具に対する銀象嵌の文様装飾も盛んに行われるようになりました。ここでは、銀象嵌装大刀の柄頭や鍔、刀身などにあしらわれた、多様な象嵌文様を紹介します。

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重要文化財　金製方形板
奈良県橿原市新沢千塚126号墳出土　古墳時代・5世紀

新沢千塚126号墳―金銀の装身具と渡来文化―

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～ 2024年12月22日（日）

奈良県新沢千塚126号墳出土品は、古墳時代中期（5世紀）における日本列島への舶載品が多数出土したことで知られます。ここでは、朝鮮半島由来の金製や銀製の装身具をはじめ、西アジア起源のガラス碗を中心に展示を構成し5世紀における文物の交流を紹介します。

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国宝　銀象嵌銘大刀 （部分）
熊本県和水町江田船山古墳出土　古墳時代・5～6世紀

銘文大刀と古墳時代の社会

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～ 2024年12月22日（日）

熊本県江田船山古墳出土の銀象嵌銘大刀は、長大な銘文と鳥・魚・馬形文様を施した5世紀の大刀で、当時の政治・社会や世界観を伝える文字資料として、日本古代史上の第一級史料（資料）です。独立した展示空間と専用ケースに、銘文・文様の解説パネルとともに展示します。あわせて、九州の古墳文化の独自性を示す石人も展示します。

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三葉環頭柄頭
埼玉県行田市将軍山古墳出土　古墳時代・6世紀

江田船山古墳―先進文化の受容―

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年6月25日（火）～ 2024年12月22日（日）

熊本県江田船山古墳出土品はさまざまな朝鮮半島伝来品が多数含まれる一方、日本列島独自の武装具などが含まれ、被葬者の幅広い交流をうかがうことができます。ここでは、日本列島の金属製装身具着用の風習の先駆けである金・銀・金銅製装身具や舶載鏡・馬具をはじめ、武器・武具、国産鏡、初期須恵器などを展示します。あわせて埼玉県将軍山古墳出土品から国際交流の実態を紹介します。

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猪形埴輪　大阪府堺市陵西遺跡出土
古墳時代・5～6世紀　伊藤福次氏・橘喜一郎氏寄贈

形象埴輪の展開

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年5月28日（火）～ 2024年11月10日（日）

6世紀になると、人物埴輪や動物埴輪が盛行します。狩猟や葬送を象徴する動物埴輪群や多様な所作をする人物埴輪を中心に、物語を構成するかのように埴輪が古墳に並べられます。今回は、関東地方独特の埴輪文化を中心に展示します。

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眉庇付冑形埴輪
宮崎県西都市西都原169号墳出土　古墳時代・5世紀

埴輪と古墳祭祀

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年5月28日（火）～ 2024年11月10日（日）

古墳の成立とともに出現した埴輪は、前方後円墳の終焉まで製作が続けられ、葬送儀礼において重要な役割を果たしたと考えられます。ここでは5世紀における埴輪群の中心である家形埴輪と、代表的な器財埴輪・円筒埴輪・木製埴輪を展示します。

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和同開珎鋳型　山口県下関市出土　奈良時代・8世紀　進藤端堂氏寄贈

古代の貨幣　

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～ 2024年9月16日（月・祝）

わが国最初の貨幣である富本銭をはじめ、和同開珎や皇朝十二銭など、わが国の貨幣史に欠かせない資料の展示を通じて、律令国家における貨幣のあり方を紹介します。

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国宝　文祢麻呂墓誌　奈良県宇陀市榛原八滝文祢麻呂墓出土　飛鳥時代・慶雲4年(707)

古代の墓誌

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～ 2024年9月16日（月・祝）

古代の畿内の貴族を中心に普及した火葬墓に納められた墓誌を展示し、墓誌に刻まれた故人の姓名や没年月日、生前の事蹟がどのように記録されているかを展示します。

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重要文化財　三彩有蓋壺　大阪府茨木市安威出土　奈良時代・8世紀

古代の施釉陶器

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～ 2024年9月16日（月・祝）

古代日本における施釉陶器（せゆうとうき）には、灰釉陶器（かいゆうとうき）、三彩陶器（さんさいとうき）、緑釉陶器（りょくゆうとうき）があります。灰釉陶器は窯内の灰に由来する自然釉を被った須恵器を安定的に生産できるようになった硬質のもの。三彩陶器は中国の唐三彩の影響によるものであり、特にそのうち鉛を用いて緑色に発色する釉を用いた軟質陶器が緑釉陶器です。これらの陶器は、交易により大陸や朝鮮半島からもたらされる青磁や白磁に大きな影響を受けていました。この展示ではそうした日本における黎明期の施釉陶器とともに、福岡市の鴻臚館（こうろかん）から出土した舶載陶磁を紹介します。

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念珠玉　奈良市元興寺出土　奈良時代・8世紀

古代寺院出土の遺宝

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～ 2024年9月16日（月・祝）

奈良時代に創建された寺院出土の品々を紹介します。元興寺、法華寺はともに平城京において隆盛を誇った寺院ですが、度重なる兵火や災害を経て創建当時の姿を想起させる建立物は限られています。ここに展示する出土品は、発掘調査によるものではありませんが、創建当時にさかのぼる遺品として考えられ、鎮壇具として埋納された可能性をもつ作品もあります。本展示を通じて、古代寺院に埋納されたさまざまな遺品を解説します。

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経筒　京都市左京区花脊別所町花背別所経塚出土　平安時代・12世紀　藤井定次郎氏他7名寄贈

経塚―56億7000万年のタイムカプセル―

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～ 2024年9月16日（月・祝）

末法思想の影響の下で平安時代に造営されるようになった経塚は、古代、中世、近世と大きく3つの画期があります。特に末法思想が色濃く反映された古代の経塚からは、経典を保護する経筒やその外容器をはじめ、副納された当時の工芸品がさながらタイムカプセルのように埋納されています。ここでは、前半部分で各期の典型的な経塚出土資料を展示し、後半部分では、各地の経塚の中から、出土品が特徴的でユニークな組み合わせの経塚に焦点を当て紹介します。

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灯明皿　大阪府柏原市･藤井寺市船橋遺跡出土　飛鳥～奈良時代・7～8世紀　田村徳氏寄贈

古代中世の灯火

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～ 2024年9月16日（月・祝）

古代に仏教の広まりとともに広く用いられるようになった灯火具（とうかぐ）が灯明皿（とうみょうざら）です。7世紀には性質が似たものとして坏や皿を灯明皿に転用した事例も多くありますが、土器の法量分化（大きさの規格化）の進展にともない、平安時代以降は専用の小ぶりな土師器皿（はじきざら）が普及しました。ここでは灯明皿を中心に、発火具である火打鎌（ひうちがま）をあわせて展示するほか、時代ごとの燃料や灯芯の特徴なども紹介します。

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重要美術品　銅板経残欠　奈良県天川村大峯山頂遺跡出土　平安時代・10～12世紀

経塚に埋納された経典－瓦経・滑石経・銅板経－

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～ 2024年9月16日（月・祝）

経塚に埋納された経典には、経筒に紙本経が納められることが一般的であったものの、紙本経以外にも土製や石製、金属製などさまざまな種類があります。ここでは銅板経、瓦経、滑石経を展示し、材質や記された経典内容等の比較を通じて紙本経と比較、その違いを紹介します。

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小判金　東京都中央区銀座6丁目出土　江戸時代・17～18世紀

掘り出された江戸の金貨　

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～ 2024年9月16日（月・祝）

江戸時代の貨幣が秘匿、埋納されたまま現代に発見された例が、これまでいくつか認められています。当館が所蔵する中央区銀座6丁目出土や伊豆大島出土の小判、一分金もそうした数少ない事例のひとつです。ここでは、東京都中央区銀座6丁目出土の金貨を、当時のエピソードなどを踏まえながら展示します。特に、出土した慶長小判、正徳小判、享保小判等を通じて金の含有量が異なる江戸時代の貨幣の特徴を解説します。

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白釉鉄絵人物草花文壺片　中国・磁州窯東京都文京区東京大学構内出土　江戸時代・17～18世紀[元時代・14世紀]　東京・東京大学埋蔵文化財調査室蔵

大名屋敷のうつわ―加賀藩前田家江戸屋敷跡の出土品―

1階　日本の考古（テーマ展示）
考古展示室

2024年3月12日（火）～ 2024年9月16日（月・祝）

東京大学構内に所在する旧加賀藩前田家江戸屋敷跡からは、国内陶磁器のみならず、輸入陶磁器が多数出土しており、それらの一部が当館に寄託、展示されています。本展示では特に輸入陶磁器に焦点を当て、中国や韓国以外をはじめ、鎖国体制化でありながらもヨーロッパなど、貿易対象国以外の国々からもたらされた製品を紹介します。

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企画展示室

特別展

内藤礼　生まれておいで生きておいで

企画展示室企画展示室、本館特別5室、本館 1階ラウンジ

2024年6月25日（火）～
2024年9月23日（月・休）

本展チラシ
使用図版：重要文化財　足形付土製品(部分)　新潟県村上市上山遺跡出土　縄文時代(後期)・前2000〜前1000年　東京国立博物館蔵
撮影：畠山直哉

特別展

内藤礼　生まれておいで生きておいで

企画展示室企画展示室、本館特別5室、本館 1階ラウンジ

2024年6月25日（火）～ 2024年9月23日（月・休）

本展は、当館の収蔵品、その建築空間と美術家・内藤礼との出会いから始まりました。内藤が縄文時代の土製品に見出した、自らの創造と重なる人間のこころ。それは、自然・命への畏れと祈りから生まれたものであり、作家はそこに「生の内と外を貫く慈悲」を感じたといいます。会期中、自然光に照らし出される展示室では、かつて太陽とともにあった生と死を、人と動植物、人と自然のあわいに起こる親密な協和を、そっと浮かび上がらせます。本展を通じて、原始この地上で生きた人々と、現代を生きる私たちに通ずる精神世界、創造の力を感じていただけたら幸いです。

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2階　特別展

特別展

創建1200年記念
特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」

2階　特別展
特別展示室

2024年7月17日（水）～
2024年9月8日（日）

国宝　薬師如来立像（部分）
平安時代・8～9世紀　京都・神護寺蔵

特別展

創建1200年記念
特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」

2階　特別展
特別展示室

2024年7月17日（水）～ 2024年9月8日（日）

京都北郊の紅葉の名所、高雄の神護寺は、和気清麻呂（わけのきよまろ）が建立した高雄山寺を起源とします。唐から帰国した空海が活動の拠点としたことから真言密教の出発点となりました。本展は824年に正式に密教寺院となった神護寺創建1200年と空海生誕1250年を記念して開催します。平安初期彫刻の最高傑作である国宝「薬師如来立像」や、約230年ぶりの修復を終えた国宝「両界曼荼羅（高雄曼荼羅）」など、空海ゆかりの宝物をはじめ、神護寺に受け継がれる貴重な文化財をご紹介します。

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展示

2024年8月13日（火）の平成館

2025年の展示室の臨時閉室等について

1階 日本の考古（通史展示）

氷河期の日本列島に暮らした人びと―道具作りのはじまり―

自然環境の変化と定住生活―土器の出現とその変遷―

大陸との交流と稲作のはじまり―農耕社会の土器―

政治的社会の成熟―宝器の創出―

ヤマト(倭)王権の成立―宝器の生産―

巨大古墳の時代―鉄器生産の増大―

地方豪族の台頭―倭風化の進展―

終末期の古墳―古代東アジア文化の浸透―

律令国家の幕開け

祈りのかたち―山岳信仰と末法思想―

中世のあの世とこの世

江戸から掘り出されたモノ

1階 日本の考古（テーマ展示）

重要文化財 埴輪 盛装女子

縄文時代の祈りの道具・土偶

縄文時代の装身具と祈りの道具

縄文時代の暮らしの道具

弥生時代の暮らしの道具

弥生時代の装身具と祭りの道具

弥生時代の祭りの道具―銅矛、銅剣、銅戈と銅鐸―

続縄文文化―縄文時代後の北海道―

須恵器の展開

紀年銘鏡と伝世鏡

古墳発見の石製模造品

古墳時代前期の甲府盆地―甲斐銚子塚古墳の時代―

古墳時代の祭祀

玉生産の展開

古墳文化の地域性

子持勾玉の霊力

大刀を飾る銀象嵌

新沢千塚126号墳―金銀の装身具と渡来文化―

銘文大刀と古墳時代の社会

江田船山古墳―先進文化の受容―

形象埴輪の展開

埴輪と古墳祭祀

古代の貨幣

古代の墓誌

古代の施釉陶器

古代寺院出土の遺宝

経塚―56億7000万年のタイムカプセル―

古代中世の灯火

経塚に埋納された経典－瓦経・滑石経・銅板経－

掘り出された江戸の金貨

大名屋敷のうつわ―加賀藩前田家江戸屋敷跡の出土品―

企画展示室

内藤礼 生まれておいで 生きておいで

2階 特別展

創建1200年記念特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」

1階　日本の考古（通史展示）

1階　日本の考古（テーマ展示）

重要文化財　埴輪盛装女子

古代の貨幣　

掘り出された江戸の金貨　

内藤礼　生まれておいで生きておいで

2階　特別展

創建1200年記念
特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」