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龍涛螺鈿稜花盆(りゅうとうらでんりょうかぼん) 

 『龍涛螺鈿稜花盆(りゅうとうらでんりょうかぼん)』の画像 
1枚
木製漆塗
径33.0 高2.3
元時代
14世紀
重文
TH9
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総合文化展での展示予定は未定です
 
八弁の稜花形に作った高台なしの盆で,見込みには下方に寿山福海を配し,上方に雲文,そして中央に大きく左向きの五爪の龍をあらわしている。この盆の見どころはやはり盆の器形と龍であろう。思い切って切込みを持たせたこの稜花形はいかにも元時代の力強さを見せているし,一方,色どり鮮やかな貝片を効果的に用いてあらわした龍はじつに生き生きとしており,これはまさに元時代の螺鈿を代表するにふさわしい作品である。