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菩薩立像幡(ぼさつりゅうぞうばん) 

 『菩薩立像幡(ぼさつりゅうぞうばん)』の画像 
1旒
絹本着色
中国・敦煌莫高窟蔵経洞
縦195.0 横28.0
唐時代
9世紀
TA159
ギメ東洋美術館交換品
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総合文化展での展示予定は未定です
 
唐代9世紀仏画の水準を示すこの美しい幡は,寺院内の荘厳や仏教儀礼に用いられたきわめて保存状態のよいものである。幡頭,幡手,幡身から幡脚下端に固定された彩色のある木製の重し板にいたるまで完存している,貴重な例である。ギメ美術館や大英博物館には,ほぼ同形同大で,彩色のみ一部異なっている菩薩立像幡数点が保管されている。そのため,図像は粉本(型紙)の忠実な転写を前提とするが,彩色については画家の裁量に任されていたことがわかる。