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夏珪は山水画で名高い宮廷画家。小舟の泊まる岸辺と木々、橋を渡る樵夫(きこり)を、画面右下にまとめ、左上は余白を大きくとってうっすらと遠山を配すことで、奥行を演出します。乾いた墨を交えた勢いのある筆線と、水気の豊富な墨面の調和が心地よい、夏珪画風の山水画の名品です。