2011年の1月から4月まで、
東京国立博物館では「とーはくナビ」という名で博物館のガイドをしてくれる
スマートフォンを貸し出していました。
この博物館ガイドでは、
「日本美術入門コース」「建物めぐりコース」など、
トーハクを巡るいくつかのおすすめコースが提案されていて、
スマートフォンを持ちコースに沿って館内を回ると、
自分の位置に連動して自動的に動画などのコンテンツが再生されたり、
またはタッチ操作で「蒔絵」などの伝統技法を追体験できる
インタラクティヴ・コンテンツがおさめられていたりと、
トーハクを隅からすみまで楽しめる、もりだくさんの内容でした。

さまざまなコースが選べます
「とーはくナビ」は2011年度グッドデザイン賞も受賞し、
好評のうちにその貸出期間を終えました。
その「とーはくナビ」がこのたび、
Androidスマートフォン用アプリになって戻ってきました!
その名も「トーハクなび」。
昨年からの違いは、もちろんカタカナとひらがなが入れ替わったことだけではありません。

トーハクなびトップ画面
まず、昨年のようにスマートフォン端末の貸出サービスではなく、
アプリとして公開されるため、
ご自分のAndroidスマートフォンにダウンロードするだけでお楽しみいただけます。
台数制限で貸し出しをお待ちいただくようなこともありません
(ただしご自分のAndroid端末をお持ちであることは必須条件です)。
また、今回の「トーハクなび」はアプリであるため、
ご自分のスマートフォンにさえダウンロードしてあれば、
いつでもどこでもその内容をお楽しみいただけます。
もちろん、展示室での鑑賞体験を豊かにすることを目的に作られたアプリではありますが、
ご自分のスマートフォンの中で、いつでもトーハクをめぐるツアーができるというのも、
素敵だと思いませんか?
展示室での鑑賞体験が、空間的にも時間的にも、ぐっと広がるきっかけを作ってくれる、
それが「トーハクなび」アプリです。
そして、今回のアプリ公開にともない、さらに新しいしかけも登場しました。
デジタルスタンプラリーです。
館内の指定された3箇所を回ると、ご自分の端末の中に
自動的にデジタルスタンプがたまります。

「トーハクくん」のスタンプがたまるスタンプラリー画面
スタンプが3つ揃うと、本館インフォメーションで、素敵なノベルティをプレゼント。
尾形光琳筆『風神雷神図屏風』からモチーフをとった缶バッジです。
デザインは2種類(風神と雷神)。
月ごとに交互に配布するデザインを変えますので、ぜひ2つとも手に入れてみてください。

スタンプが揃うと、このどちらかのバッジをプレゼント
ご自分のAndroidスマートフォンを使って、
博物館での鑑賞体験をより楽しく、豊かに彩ってみてください。
くわしくは、こちらから情報をご覧ください。
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posted by 藤田千織(教育普及室) at 2012年04月25日 (水)
国宝「観楓図屏風」や国宝「普賢菩薩像」といった東京国立博物館を代表する所蔵作品の高解像度画像や、本館、法隆寺宝物館建物内のストリートビューが、Googleアートプロジェクトで公開されています。
Googleアートプロジェクトは、Google社がインターネットを通じて提供しているウェブサービスです。
世界中の美術作品の高解像度画像や、博物館・美術館内がストリートビューを見ることができます。
あらたに世界各国の144の博物館、美術館の作品の画像の公開を開始したGoogleアートプロジェクトの報道発表会が、4月9日(月)に東京国立博物館 本館にて行われました。
2011年2月のスタート時には欧米の17館のみ参加だったのが、今回、アジア、オセアニア、中東、南米と様々な地域、国の博物館、美術館が参加しました。

報道発表会で、注目を集めていたのはこちら。

ストリートビューを撮影するためのトロリーです。
2011年10月、本館と法隆寺宝物館の撮影可能な展示室を、のべ5日間に渡って、このトロリーで隈なく撮影しました。
トロリーにはたくさんのカメラが付いていて、360度見回した画像を一度に撮影します。
人が映りこまないように、撮影中の展示室の前後の部屋から、人の出入りの無いように常に見張りながらの撮影は、とても緊張感のあるものでした。
撮影時に展示公開されていた作品のうち、寄託品については当館の収蔵品に展示替えを行いました。
撮影日当日に早朝より展示替えを行い、撮影が終了したら、元の展示の状態に戻すというたいへんな作業でしたが、その結果、当館の各分野の展示担当がこの撮影のために特別にセレクトした、当館を代表する名品が数多く揃いました。

撮影日当日のために展示作品のほとんどが展示替えされた本館11室。
名品ぞろいのスペシャルな展示となりました。
もうひとつスペシャルなコンテンツとして見逃せないのは70億画素という超高解像度画像でご覧いただける国宝「観楓図屏風」(狩野秀頼筆、室町~安土桃山時代・16世紀)です。
どこまで拡大しても美しい画像にため息が出そう。
人物の表情やきものの文様までじっくり見ることができます。
Googleのスタッフの皆さんとトーハク職員で協力して作り上げたスペシャルなコンテンツを、ぜひご覧ください。
トーハクに来たことの無い方も、常連の皆様も、お楽しみいただけるのではないでしょうか。
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posted by 広報室Web担当 at 2012年04月12日 (木)
特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」 入場者10万人達成!
特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」は、2012年4月11日(水)午後、10万人目のお客様をお迎えいたしました。
これまでご来場いただいたお客様に、心から感謝申し上げます。
10万人目のお客様は、東京都よりお越しの石居達也さん(20歳)です。
東京国立博物館長 銭谷眞美より、展覧会図録と公式グッズのカレンダーを贈呈いたしました。

左から、石居さん、銭谷眞美館長
2012年4月11日(水) 東京国立博物館平成館にて
石居さんは「国宝 阿修羅展」がきっかけで仏像を好きになったとのこと。
今回も「仏像を見るのが楽しみです」とお話くださいました。
快慶作 弥勒菩薩立像など、名品をお楽しみください。
石居さん、有難うございました。
日本に残っていれば国宝や重要文化財の指定を受けてしかるべき作品の数々。
作品保護の観点から、今後5年間は公開されませんので、大変貴重な機会です。
本展覧会は2012年6月10日(日)まで開催中です。
ゴールデンウィークは混雑が予想されますので、どうぞお早めにご来館ください。
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posted by 小島佳(広報室) at 2012年04月11日 (水)
♪はーるがきーたー はーるがきーたー どこにきたー

お庭にきーたー♪
(庭園、春草廬脇より本館をのぞむ。現在エドヒガンザクラは7分咲きです)

展示室にきーたー♪
(国宝 花下遊楽図屏風 狩野長信筆 江戸時代・17世紀 本館2室にて4月15日(日)まで展示中)

カフェもーきたー♪
(庭園内のさくらカフェ MOTOYA EXPRESS ※庭園開放中止の場合はお休みです)
『ユリノキちゃん、その歌、ちょっとゴロが悪いほ…』
あらトーハクくん!
じゃあ、トーハクくんならどんな歌をうたうの?

『さくらー さくらー いまさきほこるー』
森山直太朗さんの「さくら」ね!ステキ!今の季節にピッタリね!
『あのね、4月7日(土)のイベント「J-WAVE SPRING FESTIVAL@トーハク」で、直太朗さんがライブに来てくれるんだほ。
公開収録やお茶会などなど、楽しみなコンテンツがいっぱいだほー!』
(詳細はJ-WAVEのホームページをご覧ください。)
それじゃ、今週末はお花見がてら東京国立博物館でキマリね!
「博物館でお花見を」と、春の庭園開放は4月15日(日)までです。
みなさんも是非遊びにいらしてください。
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posted by ユリノキちゃん at 2012年04月06日 (金)

『e国宝』ユーザーの皆様、大変お待たせしました。
昨年のリリースから1年以上経ちましたが、この度アプリをバージョン2.0へとアップデートしました。アイコンも「賢愚経断簡(大聖武)」より拝借した「寶(たから)」の字を用いたデザインへと変わりましたが、もちろんそれ以外にも大きな機能追加や変更点などを盛り込んでありますので、今回はそれらの紹介をしたいと思います。
まず、これまでのバージョンではiPhone及びiPod touchのみの対応となっていましたが、今回のバージョンでiPadにも正式に対応しました。画面の大きなiPadであれば作品の迫力もより大きなものとなりますし、複数の人で同時に鑑賞することも可能ですね。これまでのバージョンでもiPadにインストールすることは可能でしたが、iPhone用の画面をそのまま引き延ばして表示していたため、解説文などの表示があまりきれいではありませんでした。

今回はiPad用のインターフェースをほぼ全面にわたって作り直していますので、既にiPadでお使いの方はより快適に作品鑑賞をお楽しみ頂けるかと思います。もちろんiPhoneでも今まで通りにお使いいただけます。
また新機能として、Twitterのアカウントを使用したブックマークの共有機能を追加しました。作品を細かいところまで拡大してみると意外な発見に遭遇することもありますが、そうした発見やお気に入りの場面を、共有ブックマークとして他のユーザーや自身のフォロワーに公開することが出来るようになりました。もしアカウントをお持ちでしたら、是非自分のお気に入りの場面や驚きの新発見を公開してみてください。

要望が多かった詳細検索も追加しています。例えば「東京国立博物館の国宝」や「江戸時代の絵画」など、作品の所蔵されている施設や製作された年代等の細かい条件を指定しての検索が可能となりました。他にも細かい部分では、画像のダブルタップによる拡大や、アプリ内での言語設定なども追加しています。

アプリは現在、iTunes Store上からダウンロードできます。特にiPadをお持ちの方でしたら、ご家族や友人の方などと一緒に作品を眺めてみるのはいかがでしょうか?
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posted by 佐藤祐介(博物館情報課) at 2012年03月22日 (木)