トーハクくんがゆく!「 トーハクのお客様にいっぱい会ったほ!」
ほほーい!ぼくトーハクくん!
5月18日は「国際博物館の日」、その日はトーハクの総合文化展がタダで見れたんだほ、トーハクは太っ腹だほー。
いっぱいお客さまがくると思って、ぼくとユリノキちゃんはみんなに会いにいったんだほ。

この前の黒田清輝展10万人セレモニーに出たり京都にトラりんに会いにいったりはしてたんだけど、トーハクのお客さまとはちゃんとご挨拶できてなかったんだほ。ユリノキちゃんと2人でお客さまに会うのも初めてだったんだほ。

その日は天気もとってもよくて気持ちよかったほ。たくさんのお客さまからも可愛いって言われたし、写真もいっぱい撮ってもらったんだほ。やっぱり直接お客さまと触れ合うのは楽しいほー。

実は「ゆるキャラ(R)グランプリ2016」にユリノキちゃんと一緒にエントリーしたんだほ。18日はけっこうチヤホヤされたしちょっと調子にのってきたほ、みんなも応援よろしくだほ!

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posted by トーハクくん at 2016年05月21日 (土)
国際博物館の日記念ツアー「上野の山でトラめぐり」が5月15日(日)に開催されました。
このツアーでは特定の動物をテーマにして、上野動物園・国立科学博物館・東京国立博物館を実際に「めぐり」ながら、新たな気付きを「発見」します。
2007年から行ってきたこのツアーも今年で10周年を迎えることができました。
記念すべき10回目のテーマは「トラ」!
小学校5年生~高校3年生を対象に、各施設の講師がトラの秘密を解説します。
まずは上野動物園からスタート。
動物解説員の小泉祐里さんと一緒に「生きたトラ」の観察を行いました。
なわばりをパトロールする姿や、普段は見ることができない食事の様子を目にすることができました。

トラの解説をする小泉さん

食事の様子を観察する参加者
上野動物園では生きたトラの観察を通して、食事の際は餌を丸呑みにしてしまうこと、普段は爪を隠していること、目や尻尾、縞模様の役割を発見しました。
トラのあの力強さはどこからくるのでしょうか?
新たな疑問を持ちながら、その秘密を知るために参加者一行は科学博物館に向かいます。
科学博物館では「トラの骨格」をテーマに、動物研究部の川田伸一郎さんにお話を伺いました。
骨格標本のほかにも剥製や毛皮標本もお持ちいただき、参加者は実際に触りながら最強のハンターであるトラの強さの秘密を発見していきます。

トラの強さの秘密を解説する川田さん

参加者全員で骨格標本を観察
トラの力強さの秘密を発見した参加者一行は最後にトーハクへ。
今度は作品に表現されたトラの秘密を発見します。
親と子のギャラリー「あつまれ!トラのなかまたち」(平成館企画展示室、5月22日(日)まで)の会場で、トラに纏わる作品を博物館教育課の小林牧課長が紹介しました。
参加者は絵画や工芸作品、染織や彫刻など、様々に表現されるトラを鑑賞し、トラをめぐる物語やリアルさを発見していきます。

作品の解説を行う小林課長
展示室での作品鑑賞後、参加者のみなさんに【かっこいいトラ】と思う作品、【リアルなトラ】と思う作品をそれぞれ選んでもらいました。

各作品に投票する参加者
その結果それぞれ以下の作品が選ばれました。
【かっこいいトラ】第1位!

陣羽織 白呉絽服連地虎模様 描絵 国重作 江戸時代・18世紀(アンリー夫人寄贈)
【リアルなトラ】第1位!

博物館写生図(虎皮)江戸~明治時代・19世紀
最後に、実は今回のトラめぐりを通して、図らずも3施設をつなげる物語を「発見」することができました。
物語の始まりは現在、トーハクで展示中のこの作品。
きわめてリアルに描かれています。

虎 岸竹堂筆 明治26年(1893)(シカゴ・コロンブス世界博覧会事務局寄贈)
この作品はイタリアから来日したチャリネサーカスのトラをモデルにして描かれたものです。
実は、チャリネサーカスが連れてきたトラは日本での興行中に3頭の子ども生みます。
そのうちの2頭は現在の上野動物園に引き取られ、日本ではじめて一般公開されました。
現在、科学博物館にはそのうちの1頭が剥製として収蔵されています。
3施設のスタッフを含め、参加者全員が身近に潜む発見に驚かされる物語でした。
10周年を迎える今年は様々なことを発見しました。
来年はどの動物をテーマに3施設をめぐるのか、鋭意計画中です。どうぞ、お楽しみに!
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posted by 臺浩亮(教育講座室) at 2016年05月18日 (水)
特別展「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」10万人達成!
特別展「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」(3月23日(水)~5月15日(日)、平成館)は、本日10万人目のお客様をお迎えしました。
ご来場いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。
10万人目のお客様は、カナダでお仕事をされている金丸裕子さん。
本日は、お祖父様のお誕生日ということで、お祖母様、お母様とともに、3世代で黒田展にご来館されました。
裕子さんには、東京国立博物館副館長の松本伸之より、記念品として特別展図録と展覧会グッズの「湖畔なりきり京うちわ」などを贈呈しました。
また、贈呈式には当館広報大使トーハクくんも飛び入り参加! 一緒にセレモニーを盛り上げました。

右から金丸裕子さん、お祖父様の山下修さん、お祖母様の知子さん、お母様の洋子さん、松本副館長
後ろにはトーハクくん!
美術館がお好きな修さんご夫妻は、「湖畔」を観るのを楽しみにしています、とお話くださいました。

平成館ラウンジのなりきり湖畔コーナーでも記念撮影
トーハクは、ゴールデンウィークの4月29日(金)~5月8日(日)まで、休まず開館しています。
開館時間は下記のとおりとなります。
4月29日(金・祝)9:30~20:00
4月30日(土) 9:30~18:00
5月1日(日) 9:30~18:00
5月2日(月) 9:30~18:00
5月3日(火・祝) 9:30~18:00
5月4日(水・祝) 9:30~18:00
5月5日(木・祝) 9:30~18:00
5月6日(金) 9:30~20:00
5月7日(土) 9:30~18:00
5月8日(日) 9:30~18:00
*入館は閉館時間の30分前まで。
ゴールデンウィーク中も、皆様のご来館をお待ちしています!
カテゴリ:news、2016年度の特別展
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posted by 宮尾美奈子(広報室) at 2016年04月28日 (木)
毎年恒例「新指定展」の季節がやってまいりました。
ゴールデンウィークのお楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
平成28年は、新たに絵画、彫刻、工芸品、書跡・典籍からそれぞれ1件ずつ4件が国宝に、また、絵画8件、彫刻10件、工芸品5件、書跡・典籍3件、古文書5件、考古資料8件、歴史資料7件の計50件、さらに追加で5件が重要文化財に指定されることとなりました。
特集「平成28年 新指定 国宝・重要文化財」(2016年4月19日(火)~5月8日(日) 本館8室・11室)では、このうち52件を展示します(写真パネルのみの展示含む)。
※絵画、彫刻(4件)、工芸品、書跡・典籍、古文書、考古資料、歴史資料は本館8室、その他彫刻9件は11室で展示します。
詳しくは、展示作品リストをご覧ください。
ここでは、国宝指定を受けた2件を中心に紹介いたします。
まずは当館所蔵、岩佐又兵衛筆「洛中洛外図屏風 舟木本」としておなじみの作品がこのたび国宝に指定されることになりました。
2013年に開催された特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」での展示やプロジェクションマッピングも記憶に新しいところでしょう。
当館では、それ以来の公開となります。

国宝 紙本金地著色洛中洛外図(舟木本) 岩佐勝以(又兵衛)筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵
※画像は右隻。上記作品の指定名称は当館での通常の展示名称と異なります
六曲一双の画面に京都市中の景観が描かれ、とくに人物の描写が生き生きと表現されているのが特徴です。当館での展覧会をはじめ、近年、洛中洛外図や岩佐勝以(又兵衛)に関する研究が進展し、文化史的、美術史的重要性が再認識され、国宝に指定の運びとなりました。
なお、トーハクWEBサイトでは、国宝指定決定記念として、人物や京の風俗をクローズアップしてご覧いただける「洛中洛外図 舟木本 あなたがいちばん見たいシーンは?」のアンコール投票を実施していますので、合わせてお楽しみください。
もう1件は、彫刻より、善春作「木造叡尊坐像」(奈良・西大寺蔵)です。

国宝 木造叡尊坐像(部分) 善春作 鎌倉時代・弘安3年(1280)奈良・西大寺蔵
叡尊は、興福寺学侶慶玄の子として誕生し、主に密教を学びました。34歳の頃、戒律復興の志を立て、荒廃していた西大寺を真言律宗の根本道場として復興させた人物です。
本像は弘安3年(1280)、叡尊が80歳の時に弟子達が造らせた肖像彫刻で、鎌倉肖像彫刻の傑作と評価されています。
作者である善春は興福寺所属の工房の仏師で、父善慶を継いで叡尊関係の造像を手掛けています。
また、納入品についても叡尊伝の基本史料『自誓受戒記』など種類の豊富さ、情報量の多さから、日本の像内納入品の遺例中、代表的な品ということで合わせて国宝指定となりました。
このほか国宝指定をうけた文化財は、「黒韋威胴丸 兜、大袖付」(奈良・春日大社蔵)、「称名寺聖教 金沢文庫文書」(神奈川・称名寺蔵)です。
トーハク所蔵品からは「臨時全国宝物調査関係資料」も重要文化財指定を受けました。本館15室「歴史の記録」で展示される機会もあるので、目にしたこともあるかもしれません。
こちらは明治21年(1888)に宮内省内に設置された臨時全国宝物取調局等が実施した全国に所在する宝物類の調査事業に関係する、5359点にものぼる資料群です。日本美術史の形成過程や、今日の文化財保護行政の揺籃期の歴史を知る上での学術価値が評価されました。

重要文化財「臨時全国宝物調査関係資料」より
無著立像 興福寺 臨時全国宝物取調写真 小川一真撮影 明治21年(1888) 東京国立博物館蔵
歴史の生き証人として、受け継がれてきた貴重な文化財。
それぞれが持つ物語に思いを馳せながら鑑賞してみてはいかがでしょうか。
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posted by 奥田 緑(広報室) at 2016年04月19日 (火)
♪ハア~ あの日リオデジャネイロでながめた月が~
今年2016年は、オリンピックイヤー。4年後はいよいよ東京!
ということで、いろんなところで2020年に向けての準備が進んでいますが、
この夏、トーハクには聖火に先駆けてギリシャから貴重な文化財がやってきます。
3月14日(月)、東京国立博物館にて、特別展「古代ギリシャ―時空をこえた旅―」(2016年6月21日(火)~9月19日(月・祝))の報道発表会が行われました。

先行チラシは両A面。強いキャッチとエーゲ海を思わせるブルーが印象的。
当日は、本展覧会担当研究員・白井克也より展覧会趣旨について説明、
また、本展監修者である東北大学准教授・芳賀京子氏よりみどころと作品解説がありました。

当館 白井研究員

東北大学准教授・芳賀京子氏
西洋文明の源である古代ギリシャ文明。その黎明から最盛期に至る歴史の流れを総合的に紹介する本展。
ギリシャ国内40ヶ所以上の国立博物館等から、300件をこえる作品が出展されるかつてない規模の展覧会です。
その件数もさることながら、驚くべきはその多様性。
キュクラデス偶像、幾何学様式の壷絵からマケドニアの美しい金製品、等身大のヘレニズムの神像まで。
たとえ、ギリシャを旅したとしても、これほどの作品を見て回るのは大変!
時代により、地域により異なった文化が花開いた古代ギリシャ世界を通観するまたとない機会といえます。

スペドス型女性像
初期キュクラデスⅡ期、シュロス期 (前2800~前2300年)
キュクラデス博物館蔵
©Nicholas and Dolly Goulandris Foundation–Museum of Cycladic Art, Athens, Greece

牛頭形リュトン
新宮殿時代後期(前1450年頃)
イラクリオン考古学博物館蔵

漁夫のフレスコ画
前17世紀
テラ先史博物館蔵

アレクサンドロス頭部
前340~前330年
アクロポリス博物館蔵

アルテミス像
前100年頃
アテネ国立考古学博物館蔵
また、本年は最初の近代オリンピックが開催されて120年にもあたり、発祥の地・ギリシャからオリンピックゆかりの作品も数多く展示されます。

赤像式パナテイア 小型アンフォラ ボクシング
前500年頃
アテネ国立考古学博物館蔵
サブタイトル「時空をこえた旅」そのままの、文字通り「時間」と「空間」をこえる贅沢な旅を、展覧会会場でお楽しみください。
特別展「古代ギリシャ―時空をこえた旅―」、どうぞお楽しみに。
※特に記載のあるものを除き、画像はすべて
©The Hellenic Ministry of Culture and Sports-Archaeological Receipts Fund
カテゴリ:news、2016年度の特別展
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posted by 田村淳朗(広報室) at 2016年03月29日 (火)