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親と子のギャラリー あつまれ!トラのなかまたち

  • 『虎図(部分) 円山応挙筆 江戸時代・明和2年(1765)頃』の画像

    虎図(部分) 円山応挙筆 江戸時代・明和2年(1765)頃

    平成館 企画展示室
    2016年4月12日(火) ~ 2016年5月22日(日)

    しま模様がトレードマークのトラはネコ科の動物です。骨格やしぐさはネコみたいですが、3メートル近くにもなる肉食の猛獣です。トラは人々から恐れられ、特別な力をもつとさえ考えられるようになりました。中国の伝説のなかには、あの龍のライバルとして登場するくらいです。

    トラの絵は日本でも古くから人気があります。けれども日本にはトラが生息していないので、誰も本物のトラを知りませんでした。はじめは天皇や将軍への贈り物として日本にやってきたようですが、多くの人の目にふれたのは江戸時代の終わりから明治時代のことです。海外からきたトラが見世物やサーカスで全国各地をめぐり、やがて動物園もできました。それまでは、海外から伝わったトラの絵や物語、あるいは毛皮から想像するだけだったのです。まるでネコのようなトラも描かれていました。

    この展示室には、アジアの国々と日本で作られたトラの美術工芸品を集めました。想像上のトラも、もっとリアルなトラもいます。おなじネコ科のヒョウ、ライオン(獅子)そしてネコの姿も見つかるでしょう。しっぽまで表情ゆたかななかまたちをぜひじっくりご覧ください。

    この展示は国立科学博物館と恩賜上野動物園と合同で行う国際博物館の日記念事業「上野の山でトラめぐり」(5月15日(日)開催 事前申込制)の関連企画です。3館園の連携企画が今年で10回目を迎えることを記念してリーフレット「10年のあしあと」も制作しました。トラはもちろん、過去10年間に登場したクマ、ゾウなどを通じて、各施設めぐりの注目ポイントを紹介します。あわせてどうぞお楽しみください。

     

    担当研究員の一言

    ご家族で気軽に楽しんでいただける展示です。ゴールデンウィークのお出かけにもぜひどうぞ。/大木優子

 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
龍虎図 狩野常信筆 江戸時代・17世紀
青磁染付竹に虎図大皿 伊万里 江戸時代・19世紀 平野耕輔氏寄贈
胸背(ヒュンベ) 朝鮮 朝鮮時代・19世紀
虎図 円山応挙筆 江戸時代・明和2年(1765)頃
岩上双虎置物 鈴木長吉作 明治33年(1900)

 

関連事業

2016年5月15日(日)   9:00 ~ 14:30   受付終了