東洋館 第8室
2007年9月4日(火) ~ 2007年10月28日(日)
今年も、秋の中国美術の名品展として「中国書画精華」を開催いたします。
日本には古くから中国の書画が舶載され、それらは日本美術にも大きな影響を与えてきました。特に、宋元時代の書画は、鎌倉時代以降、禅宗とともに数多く 伝えられ、書院や茶室において、日本の趣味にもとづく新たな鑑賞法のもとに親しまれてきました。東山御物(ひがしやまごもつ)に代表される中国の書画の名品の中には、中国には伝わることがなく、今日、日本においてのみ伝世しているものも少なくありません。また、明治以降、中国本来の文人趣味を理想とする知識人により、中国に伝世した歴代の書画の精品も、少なからず日本に伝えられました。それらは、中国の芸術の神髄を示すものといえます。
この機会に、唐・宋・元・明・清の歴代の書画を、心ゆくまでお楽しみください。