東洋館 第4室
2007年12月4日(火) ~ 2008年3月2日(日)
銅、錫、鉛の合金である青銅は、本来は金色ないし銀色を呈し、磨くとものの姿をよく映します。このためガラス製の鏡が普及する以前は、世界各地で青銅製の鏡が使用されました。青銅鏡では、姿を映す面、すなわち鏡の正面は平滑で、鏡の背面には装飾を施すことが一般的です。
中国で青銅鏡が普及したのは、戦国時代(前5~前3世紀)です。古代中国の鏡の背面の図像は、幸福をもたらすめでたい図柄が基本となっています。また漢時代(前3~後3世紀)以降になると、めでたい言葉が銘文として表わされることが多くなります。
今回は、東京国立博物館が収蔵する古代中国の青銅鏡のなかから代表的なものを選んで展示し、あわせて図案と銘文の解説を試みます。古代中国の鏡の図像や銘文には、まだ充分に解明されていない点が少なくありませんが、ご参考までに一案を示すものです。
展示期間:2007年12月4日(火)~2008年1月27日(日)、
2008年2月13日(水)~2008年3月2日(日)