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中国書画精華

  • 『国宝 碣石調幽蘭第五(部分) 唐時代・7~8世紀』の画像

    国宝 碣石調幽蘭第五(部分) 唐時代・7~8世紀

    東洋館 第8室
    2005年10月4日(火) ~ 2005年11月27日(日)

     遣唐使による交流などを通して、少なからぬ中国書画が我が国に将来されました。日本に現存する中国書画には、名品ゆえに大切に受け継がれた作品が多々あります。2005年も秋爽の好期に、館蔵品やご寄託品の中から、中国書画の名品の数々を陳列いたします。

       名品の中には、数奇な評価の変遷をたどった作例もあります。唐時代に書写された古文尚書、劉子残巻、世説新書、王勃集などは、日本に将来された後、一度は反故紙として紙背(紙の裏)が再利用され、長らく大切にされてきました。しかし世を隔てて改めて本文に目を向けると、すでに本国では失われた貴重な内容であるために、国宝や重文に指定されたものです。さまざまな中国歴代の書画の名品をお楽しみください。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
国宝 紅白芙蓉図 李迪筆 南宋時代・慶元3年(1197) (2005年10月4日(火)~2005年10月30日(日))
国宝 寒山拾得図 因陀羅筆 元時代・14世紀 (2005年11月1日(火)~2005年11月27日(日))
国宝 世説新書巻第六残巻 唐時代・7~8世紀
国宝 禅院額字「栴檀林」「解空室」「東西蔵」 張即之筆 南宋時代・13世紀 京都・東福寺蔵
国宝 碣石調幽蘭第五 唐時代・7~8世紀