東洋館 第3室
2008年2月13日(水) ~ 2008年5月6日(火・祝)
東京国立博物館は、平成19年(2007)3月に、山本達郎氏(1910-2001)旧蔵の東南アジア、南アジアなどの彫刻、絵画計21点の御寄贈を受けました。
山本氏は、東洋史の研究者として、昭和24年(1949)より東京大学教授、昭和47年(1972)より国際基督教大学教授を歴任され、昭和42年 (1967)には日本学士院会員、平成10年(1998)には文化勲章を受章されています。その御研究は、東南アジア、インド、中国の歴史、更に世界史全 体へも目を向けられる広範かつ深遠なもので、東南アジア、南アジア研究を主導されてきました。
今回の御寄贈品は、御研究と同様に、幅広い地域、時代の作品で構成されており、東南アジア地域に最も大きな比重が置かれています。
このたび、御遺志に基づき、当館への御寄贈が実現されました事で、当館の東南アジア地域の作品の充実を図る事ができました。この御寄贈を記念して、本特 集陳列を開催いたします。これらの作品により、アジア諸国に対する歴史と美術について、理解を深めていただければ幸いです。