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瓦が語る東大寺の歴史

  • 『複弁蓮華文軒丸瓦 奈良市 東大寺出土 奈良時代・8世紀』の画像

    複弁蓮華文軒丸瓦 奈良市 東大寺出土 奈良時代・8世紀

    瓦が語る東大寺の歴史

    本館 特別2室 : 2021年8月31日(火) ~ 2021年11月7日(日)

    平安時代には、東大寺は古都・奈良を代表する寺院であり、本尊の盧舎那仏(るしゃなぶつ)が「奈良の大仏」として親しまれています。奈良時代、聖武(しょうむ)天皇により創建されました。平安時代以降、災害や兵火によりたびたび中心伽藍(がらん)が焼失しましたが、そのたびに重源(ちょうげん、鎌倉時代)、公慶(こうけい、江戸時代)ら高僧が勧進をおこない復興、再建しています。その際の瓦が、大切に伝えられてきました。

    一方、正倉院宝庫は天平勝宝(てんぴょうしょうほう)8年(756)に光明(こうみょう)皇太后が東大寺盧舎那仏に奉献した聖武天皇遺愛の品や薬物を納めるために、東大寺境内に宝物庫として建造されました。奈良時代から残る数少ない建物の一つです。現代まで数々の災禍を免れ、奈良時代の建造以降、修理のたびに葺き替えられた各時代の屋根瓦が宝物を守り続けてきました。

    この特集陳列では、当館所蔵の東大寺瓦に加え、宮内庁正倉院事務所より寄託いただいている歴代の正倉院宝庫の瓦を紹介します。東大寺の大仏殿や塔の瓦からは多くの栄華と苦難、再建の物語を、正倉院瓦からは稀少な宝物と建造物を永年に伝えようという情熱を感じていただきたいと思います。

     

    担当研究員の一言

    一見、地味な存在である建物の屋根瓦。しかし時代ごとに特色ある瓦が作られ、建物を守ってきました。東大寺の瓦から、著名な奈良時代の創建、鎌倉や江戸の再建の物語に限らず、災害への対応や貴重な文化財を守るためのエピソードをご紹介します。
    また平成館考古展示室ではふだん瓦の文様をご覧いただくよう展示を構成していますが、この特集では文様だけでなく各時代の瓦作りの特徴にも注目です。/山本 亮

 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
複弁蓮華文軒丸瓦 奈良市 東大寺出土 奈良時代・8世紀
梵字「ア」及び「東大寺大仏殿」銘軒丸瓦 奈良市 東大寺出土 鎌倉時代・12~13世紀 野村卯右衛門氏寄贈
「七」字銘蓮華文軒丸瓦 奈良市 東大寺出土 鎌倉時代・12~13世紀
梵字「ア」及び「東大寺大仏殿」銘軒丸瓦 奈良市東大寺大仏殿所用 江戸時代・元禄年間(1688~1704) 東大寺寄贈
「東大寺正倉院」銘軒丸瓦 正倉院伝来 江戸時代・天保年間(1830~1844) 奈良・宮内庁正倉院事務所蔵
平瓦(桶巻作り) 正倉院伝来 奈良時代・8世紀 奈良・宮内庁正倉院事務所蔵

 

パンフレット

瓦が語る東大寺の歴史リーフレット表紙
瓦が語る東大寺の歴史

会期中、本館インフォメーションにて配布しています。
(注)なくなり次第、配布は終了します。

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