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世界と出会った江戸美術

  • 『IHS七宝繋蒔絵螺鈿書見台 安土桃山~江戸時代・16~17世紀』の画像

    IHS七宝繋蒔絵螺鈿書見台 安土桃山~江戸時代・16~17世紀

    平成館 企画展示室
    2020年11月25日(水) ~ 2021年1月11日(月・祝)

    海外への自由な往来が禁止されていた江戸時代、日本を訪れる外国人は非常に限定され、異国の地を踏む日本人はさらに限られていました。しかし、厳しい制約のなかでも、日本とヨーロッパの間を多くの交易品が行き来し、遠い国々の技術や表現に学んだ美術工芸品が双方の地で誕生しました。

    東京国立博物館は、南蛮漆器や洋風画、輸出陶磁器のほか、長崎奉行所旧蔵のキリシタン遺物、紅葉山文庫(もみじやまぶんこ)や蕃書調所(ばんしょしらべしょ)などの江戸幕府関連施設に伝来した地図や洋書、シーボルト旧蔵書といった歴史的に重要な資料を収蔵しています。本展では、江戸時代における東西交流から生まれた所蔵品およびご寄託品を紹介します。世界的な鎖国状態の最中にある現在、改めて江戸時代の人びとに思いを馳せつつ、外国に対する好奇心を自国の文化、美術のなかで昇華させた歴史を振り返ります。

     

    担当研究員の一言

    この春以降、移動が制限される情勢が続いていますが、このような状況におかれてみて初めて、江戸時代のいわゆる「鎖国」が少し身近に感じられるような気がしました。外国への渡航がかなわなかった当時、それでも異国の文物から何かを学ぼうとした人々のエネルギーを感じていただけたら幸いです。/鷲頭 桂

 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
IHS七宝繋蒔絵螺鈿書見台 安土桃山~江戸時代・16~17世紀
重要文化財 悲しみの聖母(親指のマリア) イタリア長崎奉行所旧蔵品 17世紀後期
重要文化財 浅間山図屏風 亜欧堂田善筆 江戸時代・19世紀

 

パンフレット

世界と出会った江戸美術 パンフレットの画像
特集 世界と出会った江戸美術

会期中、平成館および本館インフォメーションにて配布しています。
※なくなり次第、配布は終了します。

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