国宝 十六羅漢像(第九尊者)(部分)
平安時代・11世紀
本館 12室
2026年10月27日(火) ~ 2026年11月23日(月・祝)
滋賀・聖衆来迎寺に伝来した現存最古の十六羅漢像の一幅です。仏堂前の廊下で椅子に座り、お経をあげる羅漢が描かれます。羅漢は広げた経巻を手にし、口を大きく開けています。傍らには香炉に手をかざす僧侶と、火のついた紙燭(しそく)をつまむ僧侶が控えています。また、羅漢に向かって右側には果実の皮を剝く従者がおり、堂の外、石の階段の脇では天部形が羅漢を見守っています。堂の軒先には華鬘(けまん)が懸けられ、堂内には香盤や大きな櫃(ひつ)が確認できます。
羅漢は仏教を開いた釈迦の教えを守り伝える聖者です。画面右上には色紙形と呼ばれる区画があり、「香醉山第九戍博迦尊者」と記されます。「香酔山」が羅漢の住所、「戍博迦尊者(じゅばかそんじゃ)」が名前です。
明るい色調で整えられた優美な彩色や様々な文様、柔らかな輪郭線が生み出す穏やかな雰囲気が本作品の見どころです。羅漢の衣や、椅子や机に敷かれた褥(しとね)の彩色がとても印象的です。11世紀の貴族たちの高い美意識が感じられる、平安仏画を代表する名品です。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| おすすめ | 国宝 | 十六羅漢像(第九尊者) | 1幅 | 平安時代・11世紀 | A-11085-1 |