国宝 医心方 巻第一 治病大体部
丹波康頼撰 平安時代・12世紀
本館 2室
2026年2月17日(火) ~ 2026年3月15日(日)
『医心方』は、日本に現存する最古の医学書です。平安時代・永観2年(984)に、朝廷の医師であった丹波康頼(912~995)が、中国の様々な医書から引用して、病気の原因や治療法を述べたもので、全30巻からなります。出典のなかにはすでに失われた書物も多く、『医心方』は東洋医学の歴史において極めて貴重な著作と言えます。
この写本は、『医心方』の写本のなかで最も古く、全巻がそろっていることからも貴重です。27巻分は平安時代に、1巻は鎌倉時代に書写され、2巻と1冊は江戸時代に補われました。室町時代に正親町天皇が典薬頭の半井光成に授けたと伝えられ、「半井家本」とも呼ばれています。もとは宮中に秘蔵され、半井家に移ってからも門外不出として大切に受け継がれてきました。
展示中の「巻第一 治病大体部」は、『医心方』全体の総論にあたり、医(病を治すこと)の心得や薬の服用・調合の仕方、薬の和名など、基本となる重要事項について記されています。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| おすすめ | 国宝 | 医心方 巻第一 治病大体部 | 1巻 | 丹波康頼撰 | 平安時代・12世紀 | B-3178-1 |