書画の展開―安土桃山～江戸
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一行書 「花開万国春」（部分） 池大雅筆 江戸時代・18世紀
久世民榮氏寄贈本館 8室
2021年3月9日（火） ～ 2021年4月18日（日）安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆（信尹・光悦・昭乗）が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代でした。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。今回、絵画は桜の時期に合わせ、様々な流派が描く桜や春を主題とした作品を中心に、書跡も同じく桜の時期にふさわしい作品を多く展示します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| おすすめ | 源氏物語図屏風（若菜上） | 6曲1隻 | 伝土佐光則筆 | 江戸時代・17世紀 | 個人蔵 | ||
| 桜下軍鶏図 | 1幅 | 宋紫石筆 | 江戸時代・18世紀 | 個人蔵 | |||
| 桜花図 | 2幅 | 広瀬花隠筆 | 江戸時代・19世紀 | A-10178 | |||
| 草花図 | 2幅 | 板谷桂舟〈弘延〉他筆 | 江戸時代・19世紀 | A-88 | |||
| 源氏物語図 初音・胡蝶 | 2幅 | 板谷桂舟〈広隆〉 筆 | 江戸時代・19世紀 | A-1054 | |||
| 勿来関図 | 1幅 | 狩野〈伊川院〉栄信筆 | 江戸時代・19世紀 | A-131 | |||
| 流水四季草花図屏風 | 2曲1双 | 酒井抱一筆 | 江戸時代・19世紀 | A-12321 | |||
| 春草図 | 1幅 | 村越其栄筆 | 江戸時代・19世紀 | A-944 | |||
| 伊勢物語絵巻 巻第二 | 1巻 | 絵＝住吉如慶筆、詞＝愛宕通福他筆 | 江戸時代・17世紀 | A-12341-2 | |||
| 書巻 | 1巻 | 伊藤仁斎筆 | 江戸時代・承応元年(1652) | 金谷寛氏寄贈 B-3330 | |||
| 草稿 | 1巻 | 佐久間象山筆 | 江戸時代・19世紀 | B-1838 | |||
| 書状 | 1通 | 徳川斉昭筆 | 江戸時代・19世紀 | 生田目經徳氏寄贈 B-1932 | |||
| 詩書屏風 | 6曲1双 | 良寛筆 | 江戸時代・19世紀 | 個人蔵 | |||
| 消息 | 1幅 | 千姫筆 | 江戸時代・17世紀 | B-3092 | |||
| 書状 | 1幅 | 元政筆 | 江戸時代・17世紀 | 個人蔵 | |||
| 重美 | 書状 | 1幅 | 後陽成天皇筆 | 江戸時代・元和元年(1615) | 個人蔵 | ||
| 重美 | 和歌懐紙「初春鶯」 | 1幅 | 霊元天皇筆 | 江戸時代・17世紀 | 個人蔵 | ||
| 重美 | 和歌懐紙「詠早春風」 | 1幅 | 霊元天皇筆 | 江戸時代・17世紀 | 個人蔵 | ||
| 和歌詠草 | 1幅 | 加藤枝直筆 | 江戸時代・18世紀 | 牧英三郎氏寄贈 B-3517 | |||
| 桜図画賛 | 1幅 | 加藤千蔭筆 | 江戸時代・18～19世紀 | 牧英三郎氏寄贈 B-3522 | |||
| 桜賦 | 1幅 | 佐久間象山筆 | 江戸時代・19世紀 | 会津秀雄氏寄贈 B-2981 | |||
| 感懐詩 | 1幅 | 佐久間象山筆 | 江戸時代・19世紀 | 個人蔵 | |||
| おすすめ | 一行書 「花開万国春」 | 1幅 | 池大雅筆 | 江戸時代・18世紀 | 久世民榮氏寄贈 B-3405 |